「母の着物を譲ってもらったけれど、自分のサイズに直せるの?」
「リサイクル着物を見つけたけれど、裄や身丈は出せる?」
そんな疑問を感じたことはありませんか。
着物は洋服と違い、“揚げ”や“縫い代”によって寸法を調整できる作りになっています。
そのため、古い着物でも仕立て直して着られるケースは少なくありません。
ただし、すべての着物が自由に直せるわけではなく、
- 揚げは残っているか
- 縫い代に余裕はあるか
- 裏地が傷んでいないか
によって、仕立て直しできる範囲は大きく変わります。
特に、母や祖母の着物、リサイクル着物は、すでに寸法直しされている場合もあり、見た目だけでは判断できません。
仕立てに出してから「思ったほど寸法が出せなかった」と分かることもあります。
この記事では、
- 揚げ・縫い代・裏地の基本構造
- 身丈や裄を直せる仕組み
- 自宅で確認できるチェックポイント
を初心者の方にも分かりやすく解説します。
仕立て直しに出す前に構造を理解しておくと、費用や仕上がりのイメージもしやすくなります。
「この着物は直せるのかな?」と迷ったときの判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
揚げ・裏地・縫い代とは?まず知っておきたい着物の基本構造

着物を仕立て直せるか判断するとき、最初に理解しておきたいのが「揚げ」「縫い代」「裏地」の役割です。
これらはすべて、着物の寸法調整や仕立て替えに深く関係しています。
ただ、普段は表から見えない部分なので、「名前は聞いたことがあるけれど違いが分からない」という方も多いのではないでしょうか。
特に、母や祖母から譲られた着物やリサイクル着物は、すでに一度仕立て直されている場合もあります。
そのため、どこに布の余裕が残っているのかを理解しておかないと、「直せると思ったのに難しかった」というケースも起こりやすくなります。
まずは、仕立て直しの判断に欠かせない基本構造から整理していきましょう。
揚げとは?将来サイズを変えるための“折り込み”
着物の「揚げ」とは、将来的に寸法を調整できるよう、あらかじめ布を折り込んで縫ってある部分のことです。
子どもの着物にある「肩揚げ」「腰揚げ」をイメージすると分かりやすいかもしれません。
成長に合わせて丈を伸ばせるよう、布を内側へたたんであります。
大人用の着物で重要になるのは「内揚げ」です。
これは主に身丈調整のために作られており、腰付近の内側に折り込まれています。
つまり、内揚げが残っていれば、その分だけ身丈を長くできる可能性があります。
反対に、すでに内揚げを使い切っている場合は、大きく身丈を出すことが難しくなります。
特に昔の着物は、現代より小柄な方向けに仕立てられていることも多く、仕立て直しを前提に確認する方が増えています。
なお、リサイクル着物では一度寸法直しされているケースも珍しくありません。
見た目では分からなくても、内側を見ると揚げがほとんど残っていない場合があります。
縫い代とは?寸法を出すために必要な余白
縫い代とは、生地同士を縫い合わせるために内側へ残してある余白部分のことです。
洋服にも縫い代はありますが、着物は直線裁ちで作られているため、比較的寸法調整しやすい特徴があります。
そのため、肩や袖、脇の縫い代を利用して、裄や身幅を変更できる場合があります。
たとえば「裄が短い」と感じた場合は、
- 肩側の縫い込み
- 袖側の縫い込み
を確認することで、どれくらい裄を出せるか判断しやすくなります。
ただし、縫い代が十分に残っているとは限りません。
昔の反物は現在より幅が狭いものも多く、最初から余裕が少ないケースもあります。
また、過去に裄出しや身幅直しをしていると、すでに縫い代を使い切っていることもあります。
そのため、「着物は直せる」と一括りにはできず、実際には残っている布量の確認が欠かせません。
なお加藤咲季さんは、裄が短い着物を着付けで工夫する方法も解説しています(※)。
※参考動画:着方だけで裄を長くする方法
裏地(胴裏・八掛)が仕立て直しに影響する理由
着物の仕立て直しでは、表地だけでなく「裏地」の状態も非常に重要です。
裏地には主に、
- 胴部分につく「胴裏」
- 裾まわりにつく「八掛」
があります。
胴裏は汗や皮脂の影響を受けやすく、長年保管していると黄変や生地の弱りが起こることがあります。
一方、八掛は裾さばきの際に擦れやすく、摩耗しやすい部分です。
表地がきれいでも、裏地が傷んでいる場合は、そのまま仕立て直せないケースがあります。
特に古い着物では、「表地は問題ないのに胴裏交換が必要だった」ということも少なくありません。
また、身丈を大きく変更する場合、裏地側の長さが足りなくなることもあります。
その場合は八掛交換が必要になり、仕立て直し費用も変わってきます。
このように、着物を直せるか判断するときは、表から見える部分だけでなく、内側の状態確認も重要です。
内揚げがあると身丈は伸ばせる?確認方法を解説

「身丈をもう少し長くしたい」という悩みは、譲り受けた着物やリサイクル着物で特によくあります。
そして、その判断で重要になるのが“内揚げ”です。
着物は洋服と違い、将来的な寸法調整を想定して仕立てられていることがあります。
そのため、内側に折り込まれている布が残っていれば、身丈を伸ばせる可能性があります。
ただし、どの着物にも十分な余裕があるわけではありません。
すでに寸法直しされている場合や、昔の仕立て方によっては、ほとんど布が残っていないケースもあります。
ここでは、内揚げの役割と、確認するときに知っておきたいポイントを整理していきましょう。
内揚げとはどこにある?位置と役割を分かりやすく解説
内揚げとは、身丈を調整するために、腰付近の内側へ折り込まれている布のことです。
位置としては、おはしょりの内側あたりに入っていることが多く、着物を裏返すと確認しやすくなります。
簡単に言えば、「将来丈を伸ばせるように残してある余裕布」です。
昔は、着物を長く着続ける前提で仕立てることが一般的でした。
そのため、体型変化や世代交代に対応できるよう、あらかじめ内揚げを取っている着物も少なくありません。
特に、親から子へ受け継ぐ前提だった時代の着物は、仕立て直ししやすいよう工夫されていることがあります。
ただし、内揚げが残っていても、そのすべてを身丈へ使えるわけではありません。
生地の状態や縫い跡との兼ね合いによって、実際に出せる寸法には限界があります。
そのため、「内揚げがある=必ず大きく伸ばせる」ではなく、着物全体の状態を見ながら判断することが重要です。
内揚げが少ない・ない場合はどうなる?
内揚げが十分に残っていない場合、大きく身丈を伸ばすことは難しくなります。
特に多いのが、一度寸法直しされた着物です。
過去に身丈を出していると、すでに余裕布を使い切っている場合があります。
また、昔の着物は現代より小柄寸法で仕立てられていることも多く、最初から余裕が少ないケースもあります。
無理に身丈を出そうとすると、縫い跡が表に響いたり、生地へ負担がかかったりすることがあります。
さらに、着姿全体のバランスが崩れてしまう場合もあるため、単純に「布があるかどうか」だけでは判断できません。
特に古い着物は、長年折られていた部分が弱くなっていることもあります。
そのため、仕立て直しでは「どれだけ伸ばしたいか」だけでなく、「どこまで無理なく直せるか」を見ることが大切になります。
リサイクル着物で特に注意したいポイント
リサイクル着物の場合、内揚げ確認は特に重要です。
なぜなら、販売時には表から見える状態が優先されるため、内部構造までは分かりにくいことが多いからです。
たとえば、すでに寸法直しされている着物では、見た目以上に調整余地が少ない場合があります。
また、洗い張り後に再仕立てされていたり、縫い代を使い切っていたりするケースも珍しくありません。
さらに、古い着物は長期保管されていたものも多く、折り目部分の弱りや裏地の黄変、生地劣化が起きていることもあります。
特に内揚げ部分は、長年同じ場所で折られていた影響を受けやすく、状態によっては大きく寸法を変えない方が良い場合もあります。
仕立て直しを前提に着物を見る場合は、次の3点を確認しておくと判断しやすくなります。
- 内揚げがどれくらい残っているか
- 縫い代に余裕があるか
- 裏地に傷みがないか
この3つを事前に見ておくだけでも、「どこまで直せそうか」のイメージがかなり変わってきます。
裄や身幅は縫い代で決まる|どこまで直せる?

着物の寸法直しというと「身丈」に意識が向きやすいですが、実際には裄や身幅で悩む方も少なくありません。
特にリサイクル着物では、「裄が短い」「身幅が合わない」と感じるケースが多くあります。
そして、その調整で重要になるのが“縫い代”です。
着物は直線裁ちで仕立てられているため、縫い込みとして残っている布を使って寸法を調整できます。
ただし、どの着物にも十分な余裕があるわけではありません。
昔の反物は現在より幅が狭いものも多く、すでに寸法直しされている場合は、縫い代をほとんど使い切っていることもあります。
そのため、「どこまで直せるか」は、実際に残っている布量を確認しながら判断することが大切です。
裄直しはどこを見る?肩幅と袖幅の確認ポイント
裄を長くしたい場合は、肩側と袖側、それぞれの縫い込みを確認します。
裄は、肩幅と袖幅を合わせた長さで決まっています。
そのため、肩山や袖付け部分に縫い代が残っていれば、その分だけ裄を出せる可能性があります。
ただし、「縫い代がある=そのまま大きく出せる」とは限りません。
長年縫われていた部分には筋が残っていることもありますし、生地によっては縫い跡が目立ちやすい場合もあります。
特に古い着物は、生地自体が弱っていることもあるため、大きく寸法を変えると負担がかかるケースもあります。
また、昔の着物は現代寸法より裄が短めに作られていることが多く、最初から十分な余裕がない場合もあります。
そのため、仕立て直しでは「何センチ出したいか」だけでなく、「無理なく着られる範囲か」を含めて考えることが重要です。
なお、裄が少し足りない場合は、仕立て直しだけでなく着付けで印象を調整する方法もあります。
加藤咲季さんは、襟の作り方を工夫して裄を長く見せる方法を解説しています(※)。
※参考動画:着方だけで裄を長くする方法
身幅直しで確認したい脇の縫い代
身幅を調整したい場合は、脇線付近の縫い代を確認します。
着物は、前幅と後幅のバランスによって着姿が変わります。
そのため、単純に広げれば良いわけではなく、全体の寸法バランスを見ながら調整する必要があります。
特に身幅を広げたい場合は、脇部分にどれだけ余裕が残っているかが重要になります。
ただし、古い着物では反物幅そのものが狭いことも多く、現在の体型へ大きく広げるのが難しいケースもあります。
無理に広げようとすると、柄合わせが崩れたり、縫い跡が見えたりすることがあります。
また、布をギリギリまで使うことで、生地へ負担がかかる場合もあります。
反対に、身幅を狭くする場合は比較的調整しやすいことがあります。
ただし、今後再び広げる可能性がある場合は、どこまで縫い込むかも考えておくと安心です。
仕立て直しでは、「今ぴったり」だけではなく、「今後どう着たいか」まで含めて寸法を考えることが大切になります。
古い着物は縫い代が少ない場合もある
古い着物を仕立て直す際は、「昔と今では反物幅が違う」という点も知っておきたいポイントです。
現在の反物より、昔の反物は幅が狭いものが多くあります。
そのため、現代寸法へ合わせようとすると、どうしても縫い代不足になりやすくなります。
特に裄を大きく伸ばしたい場合や、身幅を広げたい場合は、調整できる範囲に限界が出やすくなります。
また、昔の着物は長年仕立て替えを繰り返している場合もあります。
その結果、見えない部分で縫い代がほとんど残っていないことも珍しくありません。
そのため、リサイクル着物や譲り受けた着物では、「サイズ直し前提」で考えるより、「今どれくらい余裕が残っているか」を確認する視点が重要になります。
仕立て屋さんへ相談する前に着物の内側を確認しておくと、「どこまで直せそうか」のイメージがかなりしやすくなります。
裏地の状態で仕立て直し費用は大きく変わる

着物の仕立て直しでは、表地ばかりに目が向きがちですが、実際には“裏地の状態”も非常に重要です。
一見きれいに見える着物でも、胴裏や八掛が傷んでいることで、そのままでは仕立て直しできない場合があります。
特に古い着物や長期間保管されていた着物では、表から見えない部分に劣化が進んでいることも少なくありません。
また、裏地交換が必要になると、仕立て直し費用も大きく変わります。
「表地は気に入っているのに、思ったより費用がかかった」というケースもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
ここでは、仕立て直し前に知っておきたい裏地のポイントを整理していきます。
胴裏が黄変しやすい理由とは?
胴裏とは、着物の上半身側についている白い裏地のことです。
正絹の胴裏は、年月が経つと黄変しやすい特徴があります。
特に古い着物では、表地はきれいでも、裏側だけ黄色っぽく変色していることがあります。
これは単純な汚れではなく、湿気や汗、皮脂、長年の保管環境などが重なって起こることが多いです。
特に襟元や背中付近は、着用時の汗の影響が出やすい部分です。
着ているときには目立たなくても、長期間しまっているうちに変色が浮き出てくることがあります。
また、昔の胴裏は現在よりデリケートな素材も多く、生地そのものが弱っている場合もあります。
触ったときにパリパリした感触がある場合は、劣化が進んでいる可能性もあります。
黄変が軽度であればそのまま着られるケースもありますが、仕立て直しをする場合は胴裏交換になることもあります。
そのため、仕立て直し前は表地だけでなく、「裏側がどうなっているか」を確認することが重要になります。
八掛交換が必要になるケース
八掛とは、裾まわりや袖口側につく裏地部分のことです。
歩くときに動きが出る場所なので、着物の中でも特に摩擦が起きやすい部分になります。
そのため、長年着用していると擦り切れや傷みが出やすくなります。
また、古い着物では裾部分の色ヤケや、生地そのものの弱りが起きていることもあります。
特にリサイクル着物では、表地だけ整えて販売されている場合もあり、八掛まで細かく確認すると傷みが見つかることがあります。
さらに、身丈を大きく変更する場合は、表地だけでなく八掛側にも長さが必要になります。
そのため、寸法直しによっては八掛交換が必要になるケースもあります。
八掛は表から少し見える部分でもあるため、交換する場合は色選びも重要です。
元の雰囲気を活かすのか、現代的な印象へ変えるのかによって、仕上がりイメージも変わってきます。
裏地交換すると費用はどう変わる?
仕立て直し費用を考えるうえで、裏地交換の有無は大きなポイントになります。
表地だけを調整する場合と比べると、胴裏交換や八掛交換が加わることで工程が増え、費用も大きく変わります。
特に古い着物は、一度すべて解いて洗い張りをしてから仕立て直すことも多いため、想像以上に手間がかかる場合があります。
そのため、「直せるか」だけでなく、「どこまで費用をかけるか」という視点も大切になります。
ただし、金額だけで判断できないのが着物の難しいところです。
母や祖母から受け継いだ着物の場合は、単純な価格以上の価値を感じる方も多くいます。
反対に、リサイクル着物では「仕立て直し費用の方が高くなる」というケースもあります。
だからこそ、仕立て直しでは表地だけでなく裏地状態まで含めて確認し、「この着物を今後どれくらい着たいか」まで考えながら判断することが大切です。
仕立てに出す前に自分で確認したいチェックポイント

着物を仕立て直す前に、現在の状態を整理しておくと相談がスムーズになります。
また、事前に確認しておくことで、「直せると思ったら難しかった」というミスマッチも防ぎやすくなります。
特に、リサイクル着物や譲り受けた着物は、過去に寸法直しされている場合もあります。
そのため、「古い着物だから直せる」「縫い代がありそうだから大丈夫」と見た目だけで判断するのは危険です。
ここでは、仕立てに出す前に確認しておきたいポイントを整理していきます。
まずは足りない寸法を整理する
最初に確認したいのは、「どこが合っていないのか」です。
何となく「サイズが合わない」と感じていても、身丈が足りないのか、裄が短いのか、それとも身幅が狭いのかによって、必要な仕立て直しは変わります。
たとえば、裄だけが少し短い場合は、大掛かりな仕立て替えをしなくても対応できることがあります。
反対に、身丈を大きく伸ばしたい場合は、内揚げや八掛交換まで関係してくるケースもあります。
そのため、まずは「どこをどれくらい直したいのか」を整理しておくことが重要です。
また、着物は洋服と違い、“ぴったりサイズ”だけが正解ではありません。
多少の寸法差であれば、着付けによって調整できる場合もあります。
仕立て直しを考える前に、「本当に直しが必要な寸法差なのか」を確認しておくと判断しやすくなります。
揚げ・縫い代・裏地を実際に確認する方法
寸法を整理したら、次は着物内部の状態を確認します。
確認するときは、着物を軽く裏返しながら、腰付近の内側や脇線、肩山周辺を見ていくと状態を把握しやすくなります。
内揚げがどれくらい残っているか、縫い代に余裕があるか、裏地に黄変や傷みがないかを見ることで、「どこまで直せそうか」のイメージがしやすくなります。
ただし、無理にほどいたり強く引っ張ったりするのは避けた方が安心です。
古い着物は、生地が弱っている場合もあります。
また、見た目では分からなくても、過去の縫い跡や折り山の弱り、生地の薄くなりが残っていることもあります。
特に長期間保管されていた着物は、表地より裏側に傷みが出ている場合もあるため注意が必要です。
もし判断が難しい場合は、無理に自己判断せず、仕立て屋さんへ実物を見てもらう方が安心です。
仕立て直し費用と着物の価値を比較する
仕立て直しでは、「直せるか」だけでなく、「どこまで費用をかけるか」も重要になります。
古い着物は、一度すべて解いて洗い張りをしてから仕立て直すことも多く、胴裏交換や八掛交換まで必要になると、想像以上に手間がかかる場合があります。
そのため、「仕立て直しできる」と分かっても、費用面まで含めて考えることが大切になります。
ただし、金額だけで判断できないのが着物の難しいところです。
母や祖母から受け継いだ着物の場合は、単純な価格以上の価値を感じる方も多くいます。
反対に、リサイクル着物では「仕立て直し費用の方が高くなる」というケースもあります。
だからこそ、仕立て直しでは「直せるかどうか」だけでなく、「この先どれくらい着たい着物なのか」まで含めて考えることが大切です。
状態確認と費用感の両方を整理しておくことで、「この着物をどう活かしたいか」が見えやすくなります。
まとめ
着物を仕立て直せるか判断するときは、表から見える状態だけではなく、内側にどれだけ余裕が残っているかを確認することが重要です。
特に確認したいのが、
- 内揚げが残っているか
- 縫い代に余裕があるか
- 裏地に傷みがないか
というポイントです。
着物は洋服と違い、仕立て直しを前提に作られている部分もあります。
そのため、古い着物でも寸法を調整しながら着続けられるケースは少なくありません。
ただし、すでに寸法直しされている着物や、長年保管されていた着物では、見えない部分に負担が蓄積していることもあります。
「直せそうに見えたけれど、実際は難しかった」ということもあるため、事前確認はとても大切です。
また、仕立て直しでは「直せるか」だけでなく、「どこまで費用をかけるか」も重要になります。
母や祖母から受け継いだ着物には、単純な価格では測れない価値を感じる方も多いはずです。
反対に、リサイクル着物では、仕立て直し費用とのバランスを考えながら判断したい場合もあります。
だからこそ、揚げ・縫い代・裏地の役割を理解しておくと、「この着物をどう活かしたいか」が見えやすくなります。
仕立てに出す前に一度着物の内側を確認しておくことで、相談もしやすくなり、仕上がりイメージも持ちやすくなります。
大切な着物を長く楽しむためにも、まずは構造を知るところから始めてみてください。
着付師・着付講師。
一般社団法人日本スレンダー着付け協会代表理事。
美容師から転身し、24歳で教室を開講。
のちにオンライン講座に切り替え、累計2000名以上を指導。
着姿の悩みをきっかけに「スレンダーに魅せる着付け術」を研究・体系化。現在はオンライン講座やアパレルブランド運営、SNSの発信を通じて着物の魅力を伝えている。
YouTube登録者は3.9万人、Instagramフォロワー1.8万人。
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