「家族みんなで着物を着たいけれど、誰から着付ければいいの?」
「美容室の予約は何時に取れば間に合う?」
「子どもの支度や撮影もあるのに、当日バタバタしないか心配……」
七五三やお宮参り、家族写真の撮影では、母親だけでなく子どもや祖父母も着物を着ることがありますよね。
家族全員分の支度を同時に進める日は、普段のお出かけとは違った準備が必要です。
特に初めて家族で和装をする場合は、予約時間の決め方や着付けの順番がわからず、不安を感じる方も多いはず。
この記事では、次のような疑問を解決します。
- 家族全員分の着付け予約は何時に取ればよいのか
- 誰から着付けるとスムーズに進むのか
- 七五三やお宮参り当日の流れをどう組み立てればよいのか
家族全員で着物を楽しむためには、当日の行動を事前に決めるだけでなく、撮影や参拝の時間から逆算して段取りを組むことが大切です。
この記事では、家族全員分の同時着付けを成功させるための予約方法や支度の順番、当日のスケジュール例までわかりやすく解説します。
着崩れや時間不足を防ぎながら、大切な一日を気持ちよく迎えるための準備を進めていきましょう。
Contents
家族全員分の同時着付けを成功させるには「逆算の段取り」が重要

七五三やお宮参りで家族全員が着物を着る日は、母親自身の支度だけでなく、子どもや家族の準備も同時に進める必要があります。
そのため、当日になってから動き始めると、予約時間に遅れたり、撮影や参拝の予定がずれたりすることも少なくありません。
家族全員分の同時着付けをスムーズに進めるには、参拝や撮影の開始時間から逆算してスケジュールを組むことが大切です。
まずは家族で和装をする日に起こりやすい失敗と、当日慌てないための段取りの考え方を確認していきましょう。
家族全員分の支度で起こりやすい失敗
家族全員が和装をする日に起こりやすい失敗として多いのが、「支度時間を短く見積もってしまうこと」です。
たとえば、母親と子どもの着付けだけを考えて予約を入れたものの、ヘアセットや移動時間が想定以上にかかり、撮影開始時刻に間に合わなくなるケースがあります。
また、祖父母も着物を着る場合は支度人数が増えるため、着付け師や美容室の対応人数によって必要な時間が大きく変わります。
さらに見落とされやすいのが待機時間です。
子どもを早く着付けすぎると、撮影や参拝までに疲れてしまったり、着崩れたりすることがあります。
反対に母親の支度を後回しにしすぎると、自分だけ慌ただしくなってしまいます。
当日のトラブルは着付け技術の問題ではなく、スケジュール設計が原因で起こることが少なくありません。
そのため、「着付け時間」だけでなく、「待機時間」「移動時間」「子どもの休憩時間」まで含めて考えることが重要です。
当日の予定から逆算してスケジュールを組む
家族全員分の同時着付けでは、「何時から支度を始めるか」ではなく、「何時に参拝や撮影を始めるか」から考えるのが基本です。
たとえば午前10時に写真撮影を予定している場合、撮影の15〜30分前には現地へ到着したいところです。
さらに移動時間を30分、着付けとヘアセットを1時間半〜2時間と考えると、支度開始時間は朝7時台になることも珍しくありません。
また、七五三では撮影後に神社へ移動するケース、お宮参りでは授乳やおむつ替えの時間が必要になるケースもあります。
予定を詰め込みすぎると、少しの遅れがその後のスケジュール全体に影響してしまいます。
家族行事の日は、予定どおりに進まないことを前提に考えるくらいがちょうどよいものです。
30分程度の余裕時間を意識的に設けておくことで、子どもの機嫌や予想外の出来事にも落ち着いて対応できます。
家族全員で着物を楽しむためには、着付けの予約を取る前に一日の流れを紙に書き出してみることがおすすめです。
全体像が見えるようになると、必要な予約時間や支度の順番も自然と決めやすくなります。
七五三・お宮参りで家族全員分の着付け予約を取るコツ

家族全員分の同時着付けを成功させるためには、当日の段取りだけでなく予約の取り方も重要です。
特に七五三シーズンや春の入卒園シーズンは美容室や写真館の予約が集中しやすく、希望時間が埋まっていることも珍しくありません。
また、母親と子どもだけなのか、祖父母も着物を着るのかによって必要な支度時間は変わります。
予約を入れる前に家族全体のスケジュールを整理しておくことで、当日の慌ただしさを大幅に減らせます。
ここでは、予約時に確認しておきたいポイントと、家族構成に合わせた予約の考え方を解説します。
着付け人数と支度内容を事前に整理する
予約を取る前に、まず整理しておきたいのが「誰が何をするのか」です。
たとえば、
- 母親は訪問着を着る
- 7歳の女の子は七五三の着物を着る
- 父親はスーツ
- 祖母は訪問着を着る
という場合と、
- 母親
- 子ども2人
- 祖母
の全員が着物を着る場合では必要な時間が大きく異なります。
また、着付けだけなのか、ヘアセットも依頼するのかによっても所要時間は変わります。
予約時に人数だけ伝えるのではなく、「着付け」「ヘアセット」「メイク」の有無まで伝えておくことが大切です。
当日になって追加依頼が発生すると、後の予約に影響するため対応できない場合もあります。
予約前の段階で家族全員の支度内容を一覧にしておくとスムーズです。
撮影・参拝時間から予約時間を決める
着付け予約は空いている時間に入れるのではなく、撮影や参拝の予定から逆算して決めます。
たとえば午前10時に写真撮影がある場合、現地には15〜30分前に到着しておきたいところです。
そこから移動時間や支度時間を差し引くと、着付け開始時刻が見えてきます。
さらに子どもが着物を着る場合は、早く着付けすぎると疲れてしまったり、着崩れたりすることがあります。
特に3歳前後のお子さんは長時間の待機が負担になりやすいため、できるだけ支度後すぐに撮影や参拝へ移れるスケジュールが理想です。
予約時間を決める際は、「着付け終了時刻」ではなく、「撮影開始時刻」や「ご祈祷開始時刻」を基準に考えると失敗しにくくなります。
出張着付け・美容室・写真館の違いを比較する
家族全員分の支度を考える場合、どこで着付けをするかによって当日の負担は大きく変わります。
出張着付けは自宅で支度ができるため、小さな子どもがいる家庭に向いています。
移動回数が減るため、荷物管理もしやすくなります。
美容室はヘアセットと着付けをまとめて依頼できる点がメリットです。
一方で、家族全員分の予約が必要な場合は早めの手配が欠かせません。
写真館併設の着付けは撮影との連携が取りやすく、移動の負担を減らせます。
ただし参拝先への移動時間まで考慮して予約を組む必要があります。
それぞれにメリットがあるため、家族構成や子どもの年齢、移動距離を踏まえて選ぶことが大切です。
次は実際に「誰から着付けるとスムーズなのか」という、当日の支度順について見ていきましょう。
家族全員分の同時着付けは誰から着付ける?おすすめの順番

予約時間を決めたら、次に考えたいのが着付けの順番です。
同じ時間帯に家族全員の支度を進める場合、「誰から着付けるか」によって当日の快適さが大きく変わります。
特に七五三やお宮参りでは、小さな子どもの機嫌や体力も考慮しなければなりません。
大人にとっては問題ない待ち時間でも、子どもにとっては負担になることがあります。
また、母親は着物を着た後も子どもの世話や荷物管理を行う場面が多いため、自分の支度を早く終わらせれば良いというわけではありません。
ここでは、家族全員分の同時着付けで失敗しにくい着付け順と、それぞれのケースに応じた考え方を解説します。
子どもを先に着付けるケースと後にするケース
「子どもを先に着付けるべきですか?」という疑問を持つ方は少なくありません。
しかし実際には、年齢や当日の予定によって最適な順番は変わります。
たとえば7歳の七五三でヘアセットや着付けに時間がかかる場合は、子どもの支度から始めるケースが一般的です。
支度中に飽きてしまわないよう、大人がサポートしながら進めることができます。
一方で、3歳のお子さんやお宮参りの兄姉など、長時間じっとしていることが難しい場合は、できるだけ撮影や参拝の直前に着付ける方が安心です。
重要なのは、「早く終わらせること」ではなく、「着物姿で待つ時間を短くすること」です。
特に子どもは大人以上に着崩れしやすいため、支度完了から本番までの時間を意識して段取りを組みましょう。
母親は最後に仕上げるのが基本
家族行事の着付けでは、母親を最後に仕上げるケースが多く見られます。
理由はシンプルで、母親は支度後も子どもの着替えを手伝ったり、忘れ物を確認したりと動く場面が多いためです。
先に自分が着物を着てしまうと、抱っこや荷物整理で着崩れが起きる可能性があります。
また、子どものヘアセットや着付けが予定より長引くことも珍しくありません。
母親を最後にすることで、全体の進行状況を見ながら柔軟に対応できます。
実際には、
- 子ども
- 祖母
- 母親
という順番になることも多く、母親は家族全体の支度状況を確認しながら最後に仕上げる方がスムーズです。
もちろん出張着付けなどで複数人が同時進行できる場合もありますが、「母親が最後」という考え方は覚えておくと役立ちます。
父親・祖父母の支度はどう組み込む?
父親がスーツの場合は比較的時間の制約が少ないため、家族の支度を優先して問題ありません。
一方で、祖母も訪問着や色無地を着る場合は、母親と同じように着付け時間を確保する必要があります。
祖父母世代は早めに準備を始める傾向がありますが、あまり早く着付けてしまうと待機時間が長くなってしまいます。
家族全員が着物を着る場合は、
- 子ども
- 祖母
- 母親
の順で進める
あるいは、
- 祖母と子どもを同時進行
- 母親を最後に仕上げる
という流れが効率的です。
また、着付け場所が美容室なのか出張着付けなのかによっても最適な順番は変わります。
大切なのは誰を先に着せるかではなく、誰の待機時間を短くするべきかを考えることです。
ケース別|家族全員分の同時着付けスケジュール例

家族全員分の同時着付けといっても、最適な段取りは家族構成や子どもの年齢によって変わります。
母親と子どもだけが着物を着る場合と、祖父母も含めて全員が和装をする場合では必要な支度時間も異なります。
また、七五三とお宮参りでは子どもの年齢や体力も違うため、同じスケジュールが当てはまるわけではありません。
ここでは実際によくあるケースを例に、無理なく進めやすいスケジュールの組み方を紹介します。
七五三で母親と子どもが着物を着る場合
もっとも多いのが、母親と七五三の主役である子どもが着物を着るケースです。
たとえば午前10時から写真撮影を予定している場合は、9時30分頃までに写真館へ到着できるスケジュールを目安にすると安心です。
一例としては次のような流れになります。
- 7:30 子どものヘアセット開始
- 8:00 子どもの着付け
- 8:30 母親のヘアセット・着付け
- 9:15 支度完了
- 9:30 写真館到着
- 10:00 撮影開始
- 11:30 神社へ移動
- 12:00 ご祈祷
このケースでは、子どもの支度を先に終わらせることで落ち着いて撮影へ向かえます。
ただし年齢が低い場合は待機時間が長くなりすぎないよう注意が必要です。
特に3歳のお子さんは着物を嫌がることもあるため、支度完了から撮影までの時間はできるだけ短くしましょう。
お宮参りで母親と祖母が着物を着る場合
お宮参りでは赤ちゃん中心のスケジュールになるため、授乳やおむつ替えの時間を考慮することが重要です。
たとえば午前11時にご祈祷を予約している場合は、赤ちゃんの生活リズムに合わせながら支度時間を決めます。
一例としては次の流れです。
- 7:30 授乳
- 8:00 祖母の着付け
- 8:30 母親のヘアセット
- 9:00 母親の着付け
- 10:00 出発
- 10:30 神社到着
- 11:00 ご祈祷
お宮参りでは赤ちゃんの機嫌が最優先です。
支度時間を詰め込みすぎるよりも、授乳や休憩のための余裕を確保する方が結果的にスムーズに進みます。
また、祝い着やベビーカーなど荷物が増えやすいため、事前に持ち物をまとめておくことも大切です。
家族写真で全員和装をする場合
祖父母を含めて家族全員が着物を着る場合は、最も時間に余裕を持ったスケジュールが必要になります。
たとえば、
- 母親
- 父親
- 子ども
- 祖母
の4人が和装をする場合、支度だけで2〜3時間程度かかることも珍しくありません。
このようなケースでは、出張着付けや複数名対応可能な美容室を利用すると効率的です。
スケジュール例としては、
- 7:00 祖母着付け開始
- 7:30 子ども着付け開始
- 8:00 父親着付け開始
- 8:30 母親着付け開始
- 9:30 全員支度完了
- 10:00 撮影開始
という流れが考えられます。
家族全員和装の場合は、一人ひとりの支度時間よりも全体の待機時間を減らすことが重要です。
特に高齢の家族や小さな子どもがいる場合は、途中で休憩できる余裕を確保しておくと安心できます。
当日のバタバタを防ぐために前日までに準備しておきたいこと

家族全員分の同時着付けでは、当日の段取りだけでなく前日までの準備も重要です。
着付けや撮影の予約をしっかり取っていても、小物の不足や忘れ物があると予定どおりに進まなくなることがあります。
特に七五三やお宮参りは、子どもの機嫌や体調によって当日の状況が変わりやすい行事です。
そのため、当日の朝に慌てて準備するのではなく、できることは前日までに済ませておくことが成功のポイントになります。
ここでは、家族全員で気持ちよく一日を過ごすために準備しておきたい内容を紹介します。
着付け小物を家族ごとにまとめる
着付け当日のトラブルで意外と多いのが、小物の不足や入れ忘れです。
特に家族全員分の着物を準備する場合は、
- 腰紐
- 伊達締め
- 帯板
- 帯枕
- 足袋
- 肌着
などが複数人分必要になります。
当日の朝に慌てて確認すると、「子どもの足袋だけ見つからない」「母親の腰紐が足りない」といった事態にもなりかねません。
おすすめなのは、着付けをする人ごとに袋や風呂敷を分けて準備する方法です。
たとえば、
- 母親セット
- 子どもセット
- 祖母セット
というようにまとめておけば、着付け師や美容室へ渡す際もスムーズです。
着物関連の準備では事前確認が重要です。
忘れ物を防ぐチェックリストを作る
家族行事の日は持ち物が多くなります。
着物一式だけでなく、
- 初穂料
- 撮影予約票
- スマートフォン
- 財布
- ハンカチ
- 子どもの飲み物
なども必要です。
当日は時間との勝負になりやすいため、「覚えているから大丈夫」と考えず、チェックリストを作っておくことをおすすめします。
また、着物姿でのお出かけは洋服のときよりも荷物の出し入れがしづらくなります。
必要なものを事前に整理しておくことで、移動中や撮影中のストレスも軽減できます。
着物でのお出かけ時の持ち物については、動画【着物でのお出かけに必要なものとは?】でも詳しく解説しています。
子どもの機嫌対策と持ち物を準備する
七五三や家族写真の成功を左右するのは、着付けそのものよりも子どもの機嫌といっても過言ではありません。
慣れない着物や草履に戸惑う子どもも多く、待ち時間が長くなると疲れや空腹からぐずってしまうことがあります。
そこで、
- 小さなお菓子
- 飲み物
- お気に入りのおもちゃ
- 絵本
- タブレット
など、子どもが落ち着けるアイテムを用意しておくと安心です。
また、撮影後や参拝後にすぐ着替えられるよう、普段着も持参しておくと負担を減らせます。
家族全員分の段取りを考えるときは、大人のスケジュールだけでなく子どもの体力や気持ちも含めて準備することが大切です。
そうすることで当日のバタバタを減らし、家族みんなが笑顔で過ごしやすくなります。
まとめ
家族全員分の同時着付けは、「何時に予約するか」「誰から着付けるか」「どれくらい余裕を持たせるか」の3つを事前に決めておくことで、当日の負担を大きく減らせます。
特に七五三やお宮参りは、着付けだけでなく撮影や参拝、移動まで含めて考える必要があります。
そのため、まずは撮影やご祈祷の時間を決め、そこから逆算して予約時間や支度の順番を組み立てることが大切です。
また、小さな子どもがいる場合は、大人の都合だけで予定を詰め込まないことも重要なポイントです。
待機時間を短くし、授乳や休憩の時間も考慮することで、家族全員が無理なく一日を過ごしやすくなります。
当日の成功は、朝の頑張りではなく前日までの準備で決まります。
- 家族全員分の支度内容を整理する
- 撮影や参拝から逆算して予約する
- 子どもや母親の待機時間を短くする
- 着付け小物や持ち物を前日までに確認する
この4つを意識するだけでも、当日の慌ただしさは大きく変わります。
せっかくの七五三やお宮参りは、時間に追われるのではなく、家族との大切な思い出を楽しみたいものです。
事前に段取りを整え、家族みんなが笑顔で過ごせる一日を迎えましょう。
着付師・着付講師。
一般社団法人日本スレンダー着付け協会代表理事。
美容師から転身し、24歳で教室を開講。
のちにオンライン講座に切り替え、累計2000名以上を指導。
着姿の悩みをきっかけに「スレンダーに魅せる着付け術」を研究・体系化。現在はオンライン講座やアパレルブランド運営、SNSの発信を通じて着物の魅力を伝えている。
YouTube登録者は3.9万人、Instagramフォロワー1.8万人。
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