結婚式の和装の事前支度と所要時間は?着付け・ヘアセットの時間や準備を解説

「結婚式に和装で参列するけれど、着付けやヘアセットにはどのくらい時間がかかる?」

「当日スムーズに支度を進めるために、何を準備しておけばいい?」

結婚式で黒留袖や色留袖、訪問着、振袖などを着用する際は、普段の洋服とは異なる準備が必要です。

特に、着付けやヘアセットの予約をする際は、挙式の開始時刻だけでなく、親族の集合時間や会場までの移動も考慮しなければなりません。

この記事では、結婚式の和装支度について、次の3つを詳しく解説します。

  • 黒留袖・訪問着・振袖などの着付けやヘアセットにかかる所要時間
  • 結婚式当日の支度の流れと、予約時間の決め方
  • 当日までに済ませておきたい事前支度と必要な持ち物

着付けに必要な時間は、着物の種類やヘアメイクの内容によって異なります。

また、事前に着付け小物や肌着を確認しておくことも、当日の支度をスムーズに進めるための大切なポイントです。

結婚式当日に慌てず、美しい着姿で大切な一日を過ごせるよう、所要時間の目安から事前支度のポイントまで順番に確認していきましょう。

結婚式の和装支度にかかる所要時間の目安

結婚式に和装で参列する場合、着付けの所要時間は着物の種類によって異なります。

黒留袖や色留袖、訪問着は一般的に30〜45分程度、振袖は40〜60分程度が目安です。

さらに、ヘアセットやメイクも依頼する場合は、それぞれの施術時間を加えて予定を組む必要があります。

ただし、着付けにかかる時間は、帯の結び方や補正の有無、依頼する美容室によっても変わります。

事前支度が整っていないと、予定より時間がかかることもあるため注意しましょう。

ここからは、黒留袖・色留袖・訪問着と振袖の着付け時間の違い、ヘアメイクを含めた全体の所要時間について詳しく解説します。

黒留袖・色留袖・訪問着の着付けにかかる時間

黒留袖・色留袖・訪問着の着付けは、一般的に30〜45分程度が目安です。

これらの着物は結婚式で着用する代表的な礼装で、着付けの基本的な流れは共通しています。

まず肌着や長襦袢を着用し、必要に応じてタオルなどで体型を補正します。

その後、着物の衿元や裾の長さを整え、袋帯を二重太鼓に結ぶのが一般的な手順です。

特に黒留袖は新郎新婦の母親が着用する機会も多く、衿元やおはしょり、帯の位置などを丁寧に整えることが大切になります。

ただし、体型に合わせた補正や着物のサイズ調整が必要な場合は、通常より時間がかかります。

余裕を持って支度するためにも、予約時には45分程度をひとつの基準とし、実際の所要時間を着付け担当者に確認しましょう。

振袖の着付けにかかる時間

振袖の着付けにかかる時間は、一般的に40〜60分程度が目安です。

黒留袖や訪問着と比べて時間が長くなる主な理由は、帯結びの工程にあります。

振袖では、華やかな立て矢系や文庫系など、帯を立体的に形作る変わり結びが多く用いられます。

結び方によって必要な手順が異なり、仕上がりのバランスを整える時間も必要です。

また、振袖は袖が長いため、着付け中の扱いにも注意が求められます。

衿元やおはしょりを整え、全体のシルエットを確認しながら仕上げていきます。

帯結びのデザインや体型補正、使用する小物によって所要時間は変動するため、予約時には振袖であることを必ず伝えましょう。

希望する帯結びの写真があれば事前に共有し、必要な時間を確認しておくと当日の支度がスムーズです。

ヘアセット・メイクを含めた支度全体の所要時間

結婚式で着付けとヘアセットを依頼する場合、全体の所要時間は約1〜2時間が目安です。

さらにフルメイクも加える場合は、1時間半〜2時間程度を確保しておきましょう。

一般的にヘアセットには30〜40分程度、メイクにも30〜40分程度かかります。

ただし、髪の長さや希望するスタイルによって施術時間は変わります。

例えば、留袖の着付けに40分、ヘアセットに30分、メイクに30分かかる場合、合計100分が必要です。

実際には、髪飾りの取り付けや着姿の最終確認、荷物の整理などもあるため、施術時間だけで予定を組まないようにしましょう。

美容室を予約する際は、結婚式場への到着希望時刻を伝え、何時までにすべての支度が完了するのか確認することが大切です。

結婚式の和装支度はいつから始める?当日のスケジュール

結婚式で和装を着用する際は、挙式の開始時刻ではなく、会場に集合する時間から逆算して支度の予定を立てることが大切です。

特に新郎新婦の母親や親族は、親族紹介や記念撮影などのため、一般ゲストより早く集合する場合があります。

また、ヘアセット・メイク・着付けの順番や、支度する場所によっても必要な時間は変わります。

美容室から結婚式場まで移動する場合は、交通状況や着物での歩きやすさも考慮しておきましょう。

ここからは、集合時間に合わせた着付けの予約方法、ヘアメイクと着付けの順番、自宅・美容室・式場で支度する場合の違いを解説します。

当日の予定を具体的にイメージしながら確認してください。

挙式・親族集合時間から逆算して着付けの予約をする

着付けの予約時間を決める際は、まず結婚式場への集合時刻を確認しましょう。

新郎新婦の母親や親族は、挙式の1〜2時間前に集合する場合があります。

親族紹介や写真撮影が予定されている場合は、それらに間に合うように支度を終える必要があります。

例えば、挙式が12時開始で親族集合が11時の場合、10時30分までに支度を完了できるスケジュールが理想的です。

美容室から会場まで30分かかるなら、さらに移動時間を確保しましょう。

着付けとヘアセットに90分必要であれば、8時30分頃から支度を始める計算です。

ただし、受付や会計、交通状況によって予定が前後することもあります。

予約時には挙式時間だけでなく、集合時刻と希望する支度完了時間まで伝えることが重要です。

ヘアセット・メイク・着付けの順番と当日の流れ

結婚式の和装支度では、一般的にメイク、ヘアセット、着付けの順番で進めることが多くあります。

ただし、美容室や結婚式場の予約状況によっては、着付けとヘアセットの順番が前後するため、事前に確認しておきましょう。

例えば、メイクに30分、ヘアセットに30分、着付けに40分かかる場合、施術時間の合計は100分です。

このほかにも受付や着替え、髪飾りの調整、着姿の最終確認などが必要になります。

また、ヘアセット後に着替える場合、頭から脱ぐ服では髪型が崩れる原因になるため、前開きのシャツやワンピースなどを選ぶと安心です。

当日の流れを把握し、すべての支度が何時に終わるのかを予約先に確認しておきましょう。

特に複数人で予約する場合は、着付けを担当する人数や施術の順番も確認することが大切です。

自宅・美容室・式場で支度する場合の時間の違い

和装支度に必要な時間は、着付けをする場所によっても異なります。

自宅で出張着付けを依頼する場合は、着物や小物を持ち運ぶ手間を減らせます。

ただし、着付け師の到着後に準備する時間や、結婚式場までの移動を考慮する必要があります。

美容室で支度する場合は、ヘアセットと着付けをまとめて依頼できる店舗を選ぶと、移動の負担を減らせます。

一方、結婚式場内の美容室を利用すれば、支度後に会場まで移動する必要がありません。

ただし、同じ時間帯に親族やゲストの予約が集中することもあります。

どの場所を選ぶ場合も、施術時間だけでなく、移動・受付・待ち時間を含めて予定を組むことが大切です。

自宅から会場までの距離や予約可能な時間帯も確認し、無理のない方法を選びましょう。

結婚式で和装を着る前に必要な事前準備と持ち物

結婚式当日の和装支度をスムーズに進めるには、着物や帯だけでなく、肌着や着付け小物まで事前に揃えておくことが大切です。

特に、普段着物を着る機会が少ない方は、必要な道具が不足していたり、長襦袢に半衿が付いていなかったりすることがあります。

こうした準備不足は、着付けに時間がかかる原因にもなります。

また、和装ブラや補正用タオルの準備は、着姿を美しく整えるためにも重要です。

ここからは、着物・帯・長襦袢などの持ち物、肌着や補正の準備、半衿・足袋・草履の確認ポイントを順番に解説します。

結婚式の前日までに必要なものを揃え、安心して当日を迎えましょう。

着物・帯・長襦袢・着付け小物のチェックリスト

結婚式の和装支度では、着物や帯のほかにも多くの小物が必要です。

まずは、次の持ち物が揃っているか確認しましょう。

  • 着物(黒留袖・色留袖・訪問着・振袖など)
  • 袋帯・長襦袢・半衿・衿芯
  • 肌着・裾よけ・和装ブラ
  • 腰紐・伊達締め・帯板・帯枕
  • 帯揚げ・帯締め・足袋・草履
  • 補正用タオル・着付けクリップ
  • 礼装用バッグ・必要に応じて末広

腰紐は3〜4本、伊達締めは1〜2本が一般的な準備の目安ですが、必要数は着付け方法によって異なります。

特にレンタル着物の場合は、セットに含まれる小物と自分で用意するものを確認することが重要です。

着付けを依頼する美容室から持ち物リストを受け取り、数日前までに一式揃えておきましょう。

基本的な小物の種類は、動画「はじめて着物を着る時に用意する最低限の小物*初心者向け*」でも詳しく解説しています。

肌着・和装ブラ・補正用タオルを準備するポイント

和装では、着物の下に着る肌着や体型補正によって、仕上がりの美しさが変わります。

和装ブラは、胸元のふくらみを抑え、なだらかなラインに整えるための下着です。

デコルテ部分にパッドが入ったタイプは、胸元のくぼみを補いやすくなります。

肌着は、上下が分かれた肌襦袢と裾よけのほか、ワンピース型も使用できます。

汗や皮脂から着物を守る役割があるため、季節に合わせて選びましょう。

また、腰のくびれが大きい方は、タオルなどで補正することで帯が安定し、裾の広がりも抑えやすくなります。

補正に必要なタオルの枚数や大きさは体型によって異なるため、着付け担当者に確認してください。

肌着の選び方や補正については、動画「肌着の種類」で詳しく解説しています。

半衿や足袋、草履など前日までに確認したいこと

結婚式の前日までに、長襦袢の半衿が付いているか、足袋や草履に問題がないかを確認しましょう。

半衿は長襦袢の衿に縫い付けるもので、着物を着たときに顔まわりから見える大切な部分です。

半衿用の両面テープもありますが、刺繍入りやレース素材、高価な半衿は、剥がす際に生地が傷むため、針と糸で縫い付ける方法がおすすめです。

また、足袋は事前に履いてサイズを確認しておきましょう。

こはぜ付きの場合は、下から順番に留めると履きやすくなります。

草履も鼻緒のきつさや劣化がないかを確認し、歩行に支障がない状態にしておくことが大切です。

当日になって準備不足に気づかないよう、半衿・足袋・草履は前日までに必ず確認しておきましょう。

結婚式当日に慌てないための和装支度の注意点

結婚式当日は、着付けやヘアセットの時間を確保するだけでなく、支度中の服装や着物での移動にも注意が必要です。

特に、普段から和装に慣れていない方は、着替えにくい服装で美容室へ行ったり、草履での移動に予想以上の時間がかかったりすることがあります。

また、結婚式では写真撮影や食事など、長時間着物を着たまま過ごすため、着崩れを防ぐ工夫も大切です。

ここからは、着付け当日の服装と忘れ物対策、草履での移動やトイレの注意点、美しい着姿を保つためのポイントを解説します。

慌てず行動できるよう、当日の過ごし方も確認しておきましょう。

着付け当日は前開きの服を選び、忘れ物を防ぐ

結婚式当日は、前開きのシャツやブラウスなど、頭からかぶらずに脱げる服装で着付け場所へ向かいましょう。

ヘアセットを先に行う場合、Tシャツやタートルネックでは、着替える際に髪型が崩れる原因になります。

ボタンやファスナーで前が開く服なら、整えたヘアスタイルを保ったまま着替えられます。

また、着物や帯、長襦袢、着付け小物は前日までに一式まとめておくことが大切です。

美容室によっては、事前に持ち物を預かり、不足している道具がないか確認してくれる場合もあります。

当日の朝は、髪飾りや足袋、草履、バッグなど、最後に使用するものまで忘れずに確認しましょう。

着付け先から指定された服装や持ち物の案内がある場合は、その内容を優先してください。

草履での移動やトイレを考慮して時間に余裕を持つ

着物で結婚式に参列する際は、移動やトイレにも普段より時間がかかることを考慮しましょう。

草履に慣れていない方は、足裏に負担がかかったり、鼻緒が食い込んで痛くなったりすることがあります。

足への負担を軽減するには、クッション性があり、鼻緒が太めの草履を選ぶのがおすすめです。

また、着物で歩く際は、大股にならず、歩幅を小さくして移動すると裾が乱れにくくなります。

トイレでは袖や裾を汚さないように注意し、着物や長襦袢を丁寧に持ち上げてください。

使用後は衿元やおはしょりが乱れていないか確認しましょう。

結婚式場に到着してからも、身だしなみを整える時間を確保しておくことが大切です。

草履の選び方については、動画「着物の時の履物について語ります」でも詳しく解説しています。

長時間きれいな着姿を保つために意識したいこと

結婚式で長時間和装を着用する場合は、立ち方や座り方、荷物の持ち方にも注意しましょう。

美しい着姿を保つポイントは、肩を後ろに引いて力を抜き、背筋を自然に伸ばすことです。

肩が前に入ると猫背になり、衿元が浮いて着崩れにつながります。

椅子に座る際は、背もたれに寄りかからず、浅めに腰掛けましょう。

帯の形を保ちやすく、上品な姿勢にもつながります。

また、ショルダーバッグは衿元を引っ張ったり、生地を擦ったりするため、結婚式では手持ちのバッグがおすすめです。

万が一の着崩れに備えて、腰紐1本と着付けクリップを持参しておくと安心です。

立ち姿や座り方、外出時の持ち物については、次の動画で詳しく解説しています。

参考動画
・着物での綺麗じゃない立ち方
・凛とした座り方*初心者向け*
・着物でのお出かけに必要なものとは?

まとめ

結婚式の和装支度にかかる時間は、着物の種類やヘアメイクの内容によって異なります。

黒留袖・色留袖・訪問着の着付けは約30〜45分、振袖は約40〜60分が目安です。

ヘアセットやメイクも依頼する場合は、全体で1時間半〜2時間程度を確保しておくと、余裕を持って準備を進められます。

また、事前支度では着物や帯だけでなく、長襦袢の半衿、肌着、補正用タオル、足袋なども確認しておきましょう。

必要な小物を揃えておくことは、当日の時間短縮だけでなく、美しい着姿を整えることにもつながります。

特に新郎新婦の母親や親族は、親族紹介や写真撮影などで早めの集合が必要になるため、会場への到着時刻から逆算して着付けを予約することが大切です。

実際の所要時間は美容室や着付けの内容によって変わるため、予約時に確認しておきましょう。

事前支度をしっかり整え、当日は時間に追われることなく、美しい和装姿で大切な結婚式を迎えてください。

加藤咲季
監修:加藤咲季
着付師・着付講師。
一般社団法人日本スレンダー着付け協会代表理事。
美容師から転身し、24歳で教室を開講。
のちにオンライン講座に切り替え、累計2000名以上を指導。
着姿の悩みをきっかけに「スレンダーに魅せる着付け術」を研究・体系化。現在はオンライン講座やアパレルブランド運営、SNSの発信を通じて着物の魅力を伝えている。
YouTube登録者は3.9万人、Instagramフォロワー1.8万人。

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