「和装でメイク直しをしたいけれど、どれくらい時間を見ておけばいいの?」
「美容室や着付け店の特別対応は利用した方がいいの?」
結婚式や七五三、入学式、卒業式、観劇、食事会など、着物を着る日は移動や写真撮影、式典、会食と予定が続くことが多いもの。
限られた時間の中でメイクを整えたい一方、衿元や袖を汚さずに直せるのか、どのタイミングでメイク直しをすればよいのか分からず、準備の段階で迷うこともあるでしょう。
この記事では、次の内容を分かりやすく解説します。
- 和装のメイク直しにかかる時間の目安
- 着物を汚さず短時間でメイクを整えるコツ
- 特別対応が必要になるケースと利用する際のポイント
事前にメイク直しの時間配分や時短のポイントを知っておけば、当日も落ち着いて行動しやすくなります。
また、美容室や着付け店の特別対応を利用するタイミングや、持っておくと便利なアイテムも紹介していきます。
大切な一日を美しい着姿で快適に過ごすための参考にしてください。
Contents
和装のメイク直しにかかる時間はどれくらい?シーン別の目安を紹介

和装で外出する日は、着付けが終わったあとも移動や写真撮影、式典、会食など予定が続くため、メイク直しに十分な時間を確保しにくいものです。
だからといって慌ててメイクを直すと、衿元にファンデーションが付いたり、着姿が乱れたりする原因になります。
一方で、必要以上に長い時間をかける必要もありません。
あらかじめ「どの場面で」「どれくらいの時間を使うのか」を把握しておけば、当日のスケジュールに無理なく組み込めます。
ここでは、和装のメイク直しに必要な時間の目安と、メイク直しを行うタイミングについて紹介します。
イベント当日をイメージしながら確認すると、余裕を持って行動しやすくなります。
メイク直しに必要な時間の目安は5〜10分
和装のメイク直しは、5〜10分程度を目安に考えておくと安心です。
着物姿では洋服のように大きく動きにくく、帯や袖を気にしながらメイクをする必要があります。
そのため、ゆっくり時間をかけるよりも、短時間でポイントを押さえて整えることが大切になります。
たとえば、写真撮影の前であればテカリを抑えてリップを塗り直す程度なら5分ほど。
式典や会食の前に眉やベースメイクまで整えたい場合でも10分程度あれば十分対応できます。
反対に、ファンデーションを一から塗り直したり、アイメイクを大きく修正したりすると時間がかかるだけでなく、メイクが厚くなって不自然な印象になりやすいためおすすめできません。
また、当日は美容室や着付け会場から移動し、そのまま写真撮影や受付へ向かうケースも少なくありません。
予定が詰まっている日は、空き時間を利用して短時間でメイクを整えることを前提にスケジュールを立てると、慌てずに行動できます。
なお、美容室やレンタル店でヘアメイクのお直しを依頼する場合は、対応内容によって必要な時間が異なります。
簡単なメイク直しであれば10分前後、ヘアセットも含める場合は20〜30分程度かかることもあるため、事前に所要時間を確認して予約しておくと安心です。
当日のスケジュールにメイク直しの時間を組み込むコツ
和装の日は、着付けが終われば一段落というわけではありません。
会場までの移動や写真撮影、受付、式典、会食などが続くため、当日になってからメイク直しの時間を確保しようとしても、思うように時間が取れないことがあります。
そのため、予定を立てる段階でメイク直しのタイミングまで考えておくことが大切です。
特に写真撮影がある場合は、撮影直前に5〜10分ほど時間を確保しておくと、テカリやリップ、前髪などを整えた状態で写真に残せます。
また、式典が長時間に及ぶ場合は、開始前ではなく休憩時間や会食前をメイク直しのタイミングにすると、きれいな状態をより長く保ちやすくなります。
美容室や着付け店でヘアメイクや着付けを依頼する場合は、当日に「少し直してほしい」と相談するのではなく、予約時にお直し対応の有無や所要時間を確認しておくと安心です。
店舗によってはメイクやヘアセットのお直しを特別対応として受け付けている場合もあります。
事前に相談しておけば、当日のスケジュールにも無理なく組み込めます。
なお、着物姿で長時間過ごす日は、メイク直しだけでなく着姿のチェックも忘れないようにしましょう。
鏡を見るタイミングで衿元や帯周りも一緒に確認すると、小さな着崩れにも早めに気付けるため、大きく乱れる前に整えられます。
和装で短時間にメイク直しをするコツ

着物姿でメイク直しをするときは、「できるだけ短時間で仕上げる」ことを意識することが大切です。
時間をかけて細かくメイクをやり直そうとすると、前かがみの姿勢が長くなり、衿元や帯周りが乱れやすくなります。
また、袖口や半衿にファンデーションやリップが付いてしまう原因にもなりかねません。
そのため、洋服のときと同じようにフルメイクをやり直すのではなく、崩れが目立ちやすい部分だけを効率よく整えることがポイントです。
限られた時間でも優先順位を決めてメイク直しを行えば、写真撮影や式典の前でも清潔感のある印象を保ちやすくなります。
ここからは、短時間で整えるために優先したいメイクのポイントと、着物を汚さずにメイク直しをするためのコツを紹介します。
優先して直したいメイクはベース・眉・リップ
和装でメイク直しをするときは、すべてのメイクをやり直す必要はありません。
限られた時間の中では、顔全体の印象を左右しやすい部分から優先して整えることで、短時間でもきれいな仕上がりを目指せます。
まず整えたいのがベースメイクです。
テカリが気になる場合は、あぶら取り紙やティッシュで余分な皮脂を軽く押さえてからフェイスパウダーを重ねると、厚塗り感を抑えながら自然な肌に整えられます。
崩れた部分にそのままファンデーションを重ねると、ムラになったり化粧が厚く見えたりしやすいため注意が必要です。
次に確認したいのが眉です。
眉が薄くなると顔全体の印象がぼやけやすいため、足りない部分だけを描き足すようにすると、短時間でも表情が引き締まります。
最後にリップを塗り直しましょう。
食事や飲み物で落ちやすい部分ですが、口元に色味が戻るだけでも顔色が明るく見えます。
ティッシュで軽く押さえてから塗り直すと発色が安定し、美しい状態を保ちやすくなります。
反対に、アイシャドウやアイラインなど細かな部分を一から修正すると時間がかかるだけでなく、全体のバランスが崩れることもあります。
和装のメイク直しでは「ベース・眉・リップ」の3つを優先することを意識すると、5〜10分ほどでも十分に清潔感のある印象へ整えられます。
衿元や袖を汚さずメイク直しするポイント
着物姿でメイク直しをするときは、メイクを整えることだけでなく、衿元や袖を汚さないように気を配ることも大切です。
一度ファンデーションや口紅が半衿や着物に付いてしまうと、自分では落としにくく、シミの原因になることもあります。
そのため、メイク直しを始める前に、着物を汚さないための準備をしておくと安心です。
まず意識したいのは姿勢です。
鏡に顔を近づけようとして大きく前かがみになると、半衿が顔に触れやすくなります。
鏡の位置を顔の高さに合わせ、背筋を伸ばしたままメイクできる環境を選ぶと、衿元が汚れるリスクを減らせます。
また、パウダーやリップを使うときは、袖口が化粧品に触れないよう反対の手で軽く押さえたり、袖を体側に寄せたりすると安心です。
パフやブラシは力を入れて動かすのではなく、軽く押さえるように使うと、粉飛びを抑えながら自然に仕上げられます。
メイク直しの際は、バッグの中から必要な化粧品をすべて出すのではなく、その都度使うものだけを取り出すこともポイントです。
化粧品を広げすぎると落としたり、着物に触れたりする原因になります。
コンパクトなスペースでもスムーズに作業できるよう、持ち歩くアイテムは必要最低限にまとめておくと、短時間でメイク直しを終えやすくなります。
なお、着物で外出するときの持ち物については、加藤咲季さんの動画でも紹介しています(※)。
動画では、化粧ポーチのほか、着崩れの応急処置に役立つクリップや腰紐など、外出先であると便利なアイテムも解説しています。
メイク直しとあわせて準備しておくと、より安心して和装で一日を過ごせます。
※参考動画:着物でのお出かけに必要なものとは?【着付師 咲季】
メイク直しで特別対応が必要になるケースとは?

和装のメイク直しは、自分で短時間に整えられる場面も多くあります。
しかし、イベントの内容や当日のスケジュールによっては、美容室や着付け店の特別対応を利用した方が安心できるケースもあります。
特に、長時間にわたる行事や写真撮影が何度も予定されている日は、自分でその都度メイクを直すより、プロに整えてもらうことで美しい状態を維持しやすいです。
また、特別対応といっても、対応内容や料金、利用条件は店舗によって異なります。
当日になってから依頼しようとしても対応できない場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。
ここからは、特別対応の利用を検討したいシーンと、予約前に確認しておきたいポイントについて詳しく紹介します。
美容室・着付け店の特別対応がおすすめなケース
すべての和装シーンで特別対応が必要になるわけではありません。
しかし、長時間にわたってきれいな着姿を保ちたい日や、自分でメイク直しをする時間が取りにくい日は、特別対応を利用することで安心感が大きく変わります。
たとえば、結婚式では挙式や披露宴、親族との写真撮影など、長時間にわたって人前に立つ場面が続きます。
食事や会話の機会も多いため、リップが落ちたり、ベースメイクが崩れたりすることも少なくありません。
途中でヘアメイクのお直しを依頼できるプランがあれば、美しい状態を維持しやすくなります。
七五三や成人式の付き添いも、特別対応を検討したいケースの一つです。
写真撮影の前後に子どもの支度や移動が重なると、自分のメイク直しに時間をかけることが難しくなります。
あらかじめお直しの時間を確保しておけば、慌ただしい一日でも落ち着いて身だしなみを整えられます。
また、入学式や卒業式、観劇、格式のある食事会なども、長時間着物で過ごす機会です。
メイク崩れだけでなく、移動による着崩れが気になる場合は、メイクと着付けの両方を確認してもらえる特別対応が役立つことがあります。
一方で、短時間の外出や近場での食事であれば、自分で5〜10分ほどメイクを整えるだけで十分なこともあります。
当日の予定や滞在時間、写真撮影の有無を基準に、特別対応を利用するか判断すると無駄がありません。
特別対応を依頼するときに確認したいポイント
美容室や着付け店の特別対応を利用する場合は、予約時にサービス内容を確認しておくことが大切です。
同じ「お直し対応」という名称でも、対応範囲や所要時間は店舗によって異なるため、当日になって「思っていたサービスと違った」とならないよう事前に確認しておきましょう。
まず確認したいのは、お直しの内容です。
メイクのみ対応している店舗もあれば、ヘアセットや着付けの調整まで含まれる店舗もあります。
衿元や帯周りの着崩れが気になる場合は、着付けのお直しにも対応しているか確認しておくと安心です。
次に、所要時間と料金も忘れずに確認しましょう。
メイク直しだけで済むのか、ヘアセットも含めるのかによって必要な時間は変わります。
また、お直しが基本プランに含まれている場合もあれば、追加料金が発生するケースもあります。
予定に余裕を持たせるためにも、開始時間だけでなく終了予定時刻まで把握しておくことが大切です。
さらに、当日の追加依頼に対応してもらえるかも確認しておくと安心です。
予約状況によっては急なお直しを受けられないこともあるため、「写真撮影前にメイクを整えたい」「会食前に着姿を確認してほしい」といった希望がある場合は、予約時に伝えておくことをおすすめします。
特別対応は、メイクをきれいに仕上げるだけでなく、安心して一日を過ごすためのサポートでもあります。
必要な内容を事前に整理し、美容室や着付け店へ相談しておけば、当日も慌てることなく予定を進められます。
時短で済ませるために準備しておきたい持ち物

和装のメイク直しは、当日の持ち物によって所要時間が大きく変わります。
必要なアイテムがすぐに取り出せる状態であれば5〜10分ほどで身だしなみを整えられます。
ですが、化粧品を探したり、着崩れに対応できる道具がなかったりすると、想像以上に時間がかかってしまうものです。
また、着物で外出するときは、メイクだけでなく着姿も一緒に確認することが大切です。
ちょっとした着崩れであれば、その場で整えられることも少なくありません。
メイク用品とあわせて、あると便利なアイテムも準備しておくと、急なトラブルにも落ち着いて対応できます。
ここからは、和装の日に最低限持ち歩きたいメイク用品と、着崩れの応急処置に役立つアイテムを紹介します。
最低限持ち歩きたいメイク用品
和装の日は、普段使っているメイクポーチをそのまま持ち歩くのではなく、本当に必要なアイテムだけを厳選すると、メイク直しがスムーズになります。
バッグの中が整理されていると必要なものをすぐ取り出せるため、限られた時間でも効率よく身だしなみを整えられます。
最低限用意しておきたいのは、フェイスパウダー・リップ・あぶら取り紙(またはティッシュ)・コンパクトミラーです。
フェイスパウダーはテカリを抑えながら肌を自然に整えられ、リップは食事や飲み物で落ちやすい口元の印象を手軽に明るくできます。
また、あぶら取り紙やティッシュで余分な皮脂を押さえてからパウダーを重ねると、厚塗りを防ぎやすくなります。
眉が消えやすい方は、アイブロウも加えておくと安心です。
眉尻など足りない部分を描き足すだけでも顔全体の印象が引き締まるため、短時間でメイク直しを済ませたい場面に役立ちます。
綿棒を数本入れておけば、アイラインやリップのはみ出しを整えたり、ファンデーションのヨレをなじませたりと、さまざまな場面で活用できます。
必要なものをコンパクトにまとめておくことで、メイク直しだけでなく移動中の負担も軽減できます。
着崩れにも対応できる便利アイテム
和装で外出すると、メイクだけでなく着姿が少しずつ変化することもあります。
歩いたり座ったりを繰り返すうちに衿元が気になったり、帯周りがわずかにずれたりすることもあるため、簡単なお直しができるアイテムを持っておくと安心です。
大掛かりな道具を用意する必要はなく、応急処置に役立つものがあれば十分対応できます。
特にあると便利なのがクリップと腰紐です。
クリップは一時的に生地を固定したいときに役立ち、腰紐は着崩れを整える際の応急処置に活用できます。
どちらもかさばりにくいため、バッグに入れておいても負担になりません。
また、手ぬぐいを一枚持っておくのもおすすめです。
汗を拭くだけでなく、帯の間に入れておけば、お手洗いで裾をまとめる際にも役立ちます。
和装で長時間過ごす日は、このようなアイテムがあるだけで快適さが大きく変わります。
着物で外出するときに実際に持ち歩いているアイテムについては、加藤咲季さんの動画もぜひ参考にしてみてください(※)。
動画では、化粧ポーチに加えて、クリップや腰紐、手ぬぐいなど、着崩れに備えて携帯しているアイテムも紹介しています。
事前に準備しておけば、メイク直しと着姿の調整を短時間で済ませやすくなり、大切な一日を安心して過ごせます。
※参考動画:着物でのお出かけに必要なものとは?
まとめ
和装の日は、メイク直しの時間まで含めて予定を立てておくと、写真撮影や式典の前に慌てることなく身だしなみを整えられます。
すべてのメイクをやり直そうとするのではなく、ベースメイクや眉、リップなど印象を左右する部分を優先しましょう。
そうすることで、短時間でもきれいな状態を保ちやすくなります。
また、長時間の予定や大切な行事では、美容室や着付け店の特別対応を利用するのも有効な方法です。
事前に対応内容や所要時間を確認しておけば、当日はメイクだけでなく着姿も安心して過ごせます。
大切な一日をより快適に楽しむためにも、時間配分や持ち物を準備し、自分に合ったメイク直しの方法を取り入れてみてください。
着付師・着付講師。
一般社団法人日本スレンダー着付け協会代表理事。
美容師から転身し、24歳で教室を開講。
のちにオンライン講座に切り替え、累計2000名以上を指導。
着姿の悩みをきっかけに「スレンダーに魅せる着付け術」を研究・体系化。現在はオンライン講座やアパレルブランド運営、SNSの発信を通じて着物の魅力を伝えている。
YouTube登録者は3.9万人、Instagramフォロワー1.8万人。
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