「新年会に着物で行きたいけど、帯まわりの配色ってどうしたらいいの?」
年始の華やかな場にふさわしく、写真にも残る“おしゃれな着物姿”で参加したい——そう思いながらも、「帯まわりのアクセント」に迷っていませんか?
特に帯や帯揚げ・帯締めなどは、ほんの少しの色差で印象が大きく変わるため、不安を感じる方も多いはずです。
この記事では、以下のような疑問にお答えします。
- 着物と帯、小物の色合わせはどう決めるべき?
- TPOに合った「華やかさ」とはどの程度?
- 帯まわりで差し色を足すときの具体例は?
さらに、自分では気づきにくい「写真映え」や「季節感の演出」といったポイントにも着目しながら、失敗しない新年会コーデを解説します。
Contents
新年会で選ぶべき “帯まわり配色の基本ルール”

年明けのイベントである新年会は、職場関係から友人同士の集まりまで、会場の格式や雰囲気が多様です。
その場にふさわしい着物コーディネートを完成させるには、帯まわりの色使いが非常に重要です。
帯そのものの選び方はもちろん、帯揚げ・帯締め・半衿などの小物でどこに「アクセント」を入れるかが、着姿の印象を左右します。
ここでは、派手すぎず地味すぎない、洗練された配色を作るための基本ルールを見ていきましょう。
同系色コーデで上品に魅せる
着物と帯を同系色でまとめるスタイルは、もっともフォーマルで安心感のある組み合わせです。
新年会が職場関係や取引先との会食など、格式ある場である場合には、落ち着いた色調でまとめることで信頼感や品格を演出できます。
同系色とはいえ、単なる「地味な色合わせ」ではなく、色の明度や彩度に変化をつけることで洗練された印象になります。
例えば、紺地の着物に少し明るめのブルーグレー系の帯を合わせたり、淡いベージュの着物に焦げ茶の帯を組み合わせたりといった工夫です。
加藤咲季さんも、帯や小物を選ぶ際には「着物の柄から一色を拾う」ことを基本にしつつ、その色とトーンが調和するように帯や帯締めを選ぶことを推奨しています。
同系色で揃える場合でも、完全に同じ色味ではなく、少しトーンをずらすことで奥行きが生まれ、洗練された印象に仕上がります。
反対色やアクセント色で“写真映え”を狙う
反対色を帯まわりに取り入れると、コーディネート全体が引き締まり、写真に残るシーンで特に映える効果が得られます。
たとえば、エンジ系の着物にターコイズブルーの帯揚げを合わせたり、グレー地の帯にラベンダーの帯締めを効かせたりといった配色は、都会的でおしゃれな印象を与えてくれます。
ただし、反対色を用いる場合は「面積と位置」に注意が必要です。
帯そのものに反対色を用いるとコントラストが強すぎるため、まずは帯揚げや帯締めなどの小物でアクセントを加えるのが無難です。
加藤咲季さんも、「濃いめの帯揚げをアクセントに使うなら、帯締めもそれに負けない強さを持たせること」と解説されており、全体のバランスを見ながらの調整が大切だとされています。
写真映えを狙う場合は、帯まわりのアクセントカラーが“主役を食わない範囲で目を引く”ことがポイントになります。
肌映りや会場の照明も意識して、色の強弱をつけるようにしましょう。
TPO別 “帯まわりの格とアクセント度合い” の決め方

新年会と一口に言っても、参加する場によって求められる装いの“格”や“華やかさ”は異なります。
職場関係でのフォーマルな食事会と、友人とのカジュアルな会食では、ふさわしい帯や小物の選び方も変わってきます。
ここでは、シーン別におすすめの帯まわりのスタイリングを解説しながら、TPOに即したアクセントの度合いを紹介します。
職場・取引先:上品で落ち着いた帯まわり
職場関係や取引先との新年会は、信頼感やきちんと感が求められるシーンです。
そのため、帯や帯まわりの配色は“主張しすぎない”ことがポイントです。
おすすめは、地味すぎない色無地や控えめな小紋に、袋帯や名古屋帯など格式のある帯を合わせるスタイルです。
帯揚げや帯締めには、淡いグレーや生成り、落ち着いたラベンダーなど、控えめながら上品な色を選ぶと安心感を与えられます。
加藤咲季さんも「真っ白より生成りの帯揚げの方が柔らかく、合わせやすい」と述べており、特に淡い色味の帯揚げは着回しが効きやすく、格のある場でも活躍するとされています。
アクセントカラーを加える場合は、帯締めにやや濃いめの色を一点足す程度がベスト。
引き締め効果を持たせつつ、落ち着いた雰囲気を保つことができます。
友人同士・ホテル会食:おしゃれ感のあるアクセント
ホテルランチや友人との新年会では、程よい華やかさをプラスしたい場面です。
フォーマルすぎず、かといって日常着にも見えない“おしゃれな演出”が求められます。
このようなシーンでは、帯まわりにアクセントカラーを取り入れて個性を出すのが効果的です。
例えば、シンプルな着物にショッキングピンクやビビッドブルーの帯揚げを合わせることで、季節感と遊び心を演出できます。
咲季さんも、アンティーク系の帯揚げやビビッドな色は「アクセントになる」としつつ、「ショッキングピンクは若干若く見えすぎるため、自分に似合うかを見極めることが大事」と注意を促しています。
また、帯締めにはアンティーク調や金糸の入ったものなど、少し遊び心のあるアイテムを選ぶことで、より洗練された印象に仕上がります。
帯まわり配色で迷ったらここを見直す3つのポイント

帯まわりの配色は、小物の種類や色数が多い分、迷いが生じやすい箇所です。
どの小物を主役にするか、どの色を引き立て役に回すかで、着姿の印象は大きく変わります。
「なんだかまとまらない」「差し色を入れても浮いて見える」と感じたら、以下の3つのポイントを順に見直してみましょう。
着物の地色と主役カラーの決め方
まずは全体の“主役カラー”をどこに置くかを明確にします。
特に無地や控えめな柄の着物を着る場合、帯や帯締めに主役カラーを据えるとバランスが取りやすくなります。
加藤咲季さんは、色合わせの考え方として「着物の柄から1色を取って、それを帯や帯締めに使うのが基本」と述べており、まずはベースとなる着物の地色や柄の中から“使える色”を見つけることが第一歩になります。
また、主役カラーが決まったら、他の小物はその色を引き立てる“脇役”に徹するように配色すると、全体が調和します。
帯締め・帯揚げ・半衿でアクセントを足す順序
配色のバランスをとるうえで迷いがちなのが、小物を選ぶ順番です。
基本的には「帯締め → 帯揚げ → 半衿」の順でアクセントを加えていくのがおすすめです。
帯締めは着姿の中心に位置するため、最も目に入りやすく、印象を決める要となります。
ここで引き締め色やアクセントカラーを使うと、全体が引き立ちます。
帯揚げは“補佐役”として帯締めの色と調和させると、まとまりのある印象に。
最後に半衿は、顔まわりにくるため清潔感を出す役割が大きく、白や生成りなど明るめの色が無難ですが、アクセントを加える場合は控えめな色柄に留めるのがポイントです。
写真映えする色のバランス調整のコツ
実際に着物姿を写真に残すと、「思ったより色が飛んで見える」「アクセントが目立たなかった」ということもあります。
写真映えを意識するなら、色の“明度差”に注目しましょう。
特に室内での撮影や夕方以降の時間帯では、自然光が入りづらく、淡い色は白飛びしがちです。
そのため、帯締めや帯揚げのどちらかに“少し濃いめの色”を配置することで、全体の印象がぼやけず引き締まります。
また、光沢感のある素材や金糸・銀糸が入った小物は、控えめな光の中でも存在感を放つため、写真映えの効果も高まります。
加藤咲季さんも、帯揚げの素材について「絞りのあるものや光沢感があるものは存在感が出る」と紹介しており、写真に映えるアクセントづくりにも有効です。
まとめ
新年会という晴れの場にふさわしい着物コーディネートを完成させるには、帯まわりの配色バランスが鍵を握ります。
帯・帯揚げ・帯締め・半衿といった小物の一つひとつに意味があり、差し色の入れ方ひとつで印象が大きく変わるのです。
まずは、着物と帯を同系色でまとめることで上品な印象を作り、そこに反対色やビビッドカラーを帯締め・帯揚げで“アクセント”として取り入れる方法を試してみましょう。
TPOに合わせて色の強弱や素材感を調整することが、場にふさわしい着姿を作る最大のポイントです。
もし迷ったときは、「主役の色を決める」「小物を選ぶ順序を守る」「写真映えを意識する」この3点を思い出してください。
派手すぎず、地味すぎない——それでいて洗練された帯まわりのアクセントは、誰でも再現可能です。
季節の空気と新しい年の始まりにぴったりな装いで、心に残る新年会を迎えてください。
着付師・着付講師。
一般社団法人日本スレンダー着付け協会代表理事。
美容師から転身し、24歳で教室を開講。
のちにオンライン講座に切り替え、累計2000名以上を指導。
着姿の悩みをきっかけに「スレンダーに魅せる着付け術」を研究・体系化。現在はオンライン講座やアパレルブランド運営、SNSの発信を通じて着物の魅力を伝えている。
YouTube登録者は3.9万人、Instagramフォロワー1.8万人。
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