「年末年始に着物で出かけたいけれど、どんな着こなしをすればいいの?」
そう迷っていませんか?
初詣や新年会、親戚の集まりや忘年会など、イベントが重なる年末年始。
せっかくなら和装で華やかに過ごしたいと思っても、着物の格やTPO、防寒や動きやすさ、さらには浮かないかどうかまで、悩みは尽きません。
この記事では、以下のポイントを押さえてわかりやすく解説していきます。
- 初詣や新年会など、イベントごとに合う着物の選び方と格式感の違い
- 手持ちの着物をベースに、最小限の買い足しで完成する着こなしテクニック
- 寒さや動きやすさを考慮しつつ、写真映えも叶える防寒&小物使いのコツ
また、加藤咲季さんのYouTube動画をもとに、初心者でもすぐに実践できる工夫やアイデアもご紹介します。
着物を着慣れていない方でも、ほんの少しの工夫で、季節感を取り入れた素敵な和装が楽しめます。
普段は見落としがちな足元やコート選びまで、年末年始の和装を安心して楽しめるヒントをお届けします。
Contents
年末年始の和装スタイルを知る前に:基本の考え方

年末年始は、着物での装いが最も映えるシーズンです。
初詣や親戚の集まり、新年会、忘年会など、和装が特別感を演出してくれる場面が数多く訪れます。
しかし、「どんな着物を着ていいのか」「寒くないのか」「周りから浮かないか」など、不安を抱える方も少なくありません。
ここではまず、年末年始のイベントを気持ちよく過ごすための“基本的な考え方”をお伝えします。
和装のTPOに沿った選び方、そして快適さを損なわない防寒対策を押さえることが、満足度の高い着こなしに繋がります。
着物初心者やたまにしか着ない方も、まずはこの基本を押さえておきましょう。
年末年始イベントのTPOに合わせた着物の格式
年末年始は一口に“イベント”といっても、その場に求められる雰囲気や装いの格に違いがあります。
たとえば、初詣はカジュアルな着物でも十分ですが、親戚の集まりや新年会の席ではやや改まった印象を与える着こなしが好まれます。
着物の格式をざっくり分類すると以下のようになります。
- 小紋やウール、紬などのカジュアル着物:友人との食事やカジュアルな忘年会に。
- 色無地や付け下げ、訪問着などのセミフォーマル〜フォーマル着物:親戚との集まりや改まった新年会に。
- 柄選び・色選びもTPOに合わせる:新年らしく清潔感のある白系や、華やかな赤・金などが人気。
咲季さんも、場にふさわしい装いは“気負いすぎないこと”が大切だと話しています。
周囲の服装が洋装中心であっても、「浮かない着物」は選び方次第です。
季節・気候を味方にする防寒の基本
年末年始は気温が低く、冷え込みが厳しい時期です。
特に初詣などの屋外イベントでは、しっかりとした防寒が必要です。
ただし、防寒重視で重ね着しすぎると、着崩れや動きにくさにつながるため、工夫が求められます。
加藤咲季さんは動画内で、以下のようなアイテムの活用を紹介しています(※)。
- 着物用コートや羽織:着物の上から羽織れる防寒着。正月らしさを演出しながらも寒さをしのげる。
- ヒートテックなど機能性インナー(半袖がベター):脇が見える場合を考慮し、キャミソールではなく袖付き推奨。
- 裏起毛の足袋や足袋インナー:冷えやすい足元の寒さ対策に有効。
特にポリエステル素材の着物は、静電気対策に静電気防止スプレーを併用するとより良いです。
防寒対策を正しく取り入れることで、見た目の美しさと機能性を両立させられます。
※参考動画:肌着の種類
シーン別・年末年始イベントの着こなしガイド

年末年始は、着物を着る絶好の機会が何度も訪れます。
ただし、ひとくちにイベントと言っても、初詣・新年会・忘年会・親戚の集まり・友人との食事など、その場に求められる“雰囲気”や“装いの格”には違いがあります。
ここでは、シーンごとに求められる着物の種類や小物選び、快適に過ごすためのポイントを具体的に解説します。
TPOを押さえていれば、たとえ手持ちの着物でも十分に「浮かない・ちょうどよい装い」が叶います。
格式を過剰に意識する必要はありません。
大切なのは、その場の空気に自然となじみつつ、自分らしさと季節感を程よく演出することです。
初詣・正月の晴れ着風コーデと寒さ対策
初詣は新年のスタートを切る大切なイベントであり、写真に残る機会も多い場面です。
そのため、着物選びでは清潔感と華やかさのバランスが大切になります。
柄物の小紋や紬など、カジュアルな着物でも十分ですが、色使いや小物の工夫で晴れやかな雰囲気を演出しましょう。
白・赤・金・緑などの暖色や縁起の良い吉祥柄(松竹梅・鶴・亀・宝尽くしなど)を取り入れると、新年らしさが際立ちます。
また、外出時間が長くなるため防寒は必須です。着物の下にはインナーを重ね、足袋は裏起毛タイプや足袋カバーを活用しましょう。
加藤咲季さんは動画内で、半袖タイプの機能性インナー(例:ユニクロのエアリズム)をすすめています(※)。
キャミソールでは脇から見えてしまうため、袖のあるものが適しています。
さらに、羽織やショールを上手に使えば、寒さをしのぎながら見た目にも美しい重ね着コーデが完成します。
お参りの所作や写真映えを意識するなら、色数を絞って上品にまとめると失敗がありません。
※参考動画:肌着の種類
忘年会・新年会で失敗しない和装の選び方
屋内で行われる忘年会や新年会では、着物の格式をやや上げた装いが安心です。
会場の雰囲気や主催者との関係にもよりますが、小紋や色無地に格のある帯を合わせるだけでも、十分に華やかさと落ち着きが両立します。
お酒や食事の場では、汚れに強く動きやすいポリエステル素材の着物が実用的です。
加藤咲季さんも動画で、ポリエステル着物は「冬場の静電気対策さえ行えば、洗えて気楽に着られる素材」としておすすめしています(※)。
また、椅子に座ることが多いため、帯結びは崩れにくい名古屋帯や半幅帯がおすすめです。
帯締めや帯揚げに新年らしい明るい色や、干支モチーフの帯留めを取り入れることで、場にふさわしい華やかさが加わります。
注意点として、屋内は暖房が効いていて暑くなりやすいため、インナーや羽織は着脱しやすいものを選びましょう。
会場によっては着物での立ち振る舞いが注目されることもあるため、姿勢や立ち居振る舞いにも少し意識を向けておくと安心です。
※参考動画:【第五弾】化繊 着物に使われる素材
親戚・友人との集まりでも浮かない和装コーデ
年末年始には、親戚との集まりや旧友との食事など、親しみのある関係性の場面も多くなります。
こうした場では、かしこまりすぎず、かといってラフすぎない和装のバランス感覚が求められます。
着物の種類としては、落ち着いた小紋や無地感のある紬、木綿の着物などが適しています。
手持ちの着物がカジュアル寄りであっても、帯や小物で少し品格を足すことで、きちんと感を演出できます。
たとえば、帯揚げや帯締めに金糸や艶のある素材を選ぶだけでも印象が引き締まります。
親族が集まる場では、年齢層も幅広くなるため、派手すぎる色柄は避け、落ち着いた中にも新年らしい明るさを取り入れるのがポイントです。
淡いピンクやグレー、生成りなどの中間色は、和らいだ雰囲気をつくるのに最適です。
加藤咲季さんは帯揚げ選びについての動画で、「着回しを考えるなら淡い色を2〜3色持っておくと便利」と話しています(※)。
特にピンクとグレーのグラデーション帯揚げは、フォーマルにもカジュアルにも使え、冬の和装にもなじみます。
友人との集まりの場合は、少し遊び心を加えても問題ありません。
季節のモチーフが入った帯留めや、おしゃれなショール、小ぶりなバッグなどをアクセントにすることで、話題づくりにもなります。
とはいえ、動きやすさや椅子での過ごしやすさも考慮し、帯の結び方や草履の選び方に注意を払いましょう。
このように、相手や場の雰囲気を読み取ったうえで、ほんの少しの工夫を加えるだけで、和装でも自然にその場に溶け込むことができます。
※参考動画:帯揚げの使える色、使えない色とは?
手持ち着物を活かす色・柄・アイテム選びのコツ

年末年始に和装で出かけたいと思っても、「新しく一式そろえるのは難しい」「手持ちの着物で何とかしたい」と感じている方も多いはずです。
実は、わざわざ高価な着物を買い足さなくても、手持ちの一着をベースに小物や色の工夫だけで季節感や華やかさを演出することは十分に可能です。
ここでは、年末年始らしさを出す色や柄の選び方、冬を快適に過ごすための防寒アイテム、
小物で写真映えや個性を引き出すコツを紹介します。
ほんの少しの工夫で印象は大きく変わります。無理のない範囲で、華やぎとあたたかさを加えましょう。
年末年始らしさを出す色&縁起の良い柄セレクト
お正月らしい雰囲気を演出するためには、色と柄の選び方が鍵になります。
たとえシンプルな着物でも、季節感と縁起の良さを意識することで、年末年始らしさを表現できます。
色の選び方としては、白、赤、金、緑など、明るく温かみのある色を取り入れるのがおすすめです。
特に白と赤の組み合わせは、晴れやかで清潔感のある印象を与えます。
また、帯揚げや帯締めに少しだけ金糸や光沢のある素材を入れると、さりげなく格が上がります。
柄に関しては、松竹梅、鶴亀、宝尽くしなどの吉祥柄が年始にはふさわしいとされています。
手持ちの着物が無地や抽象柄であっても、小物でこうしたモチーフを取り入れることで、和装の華やぎがぐっと引き立ちます。
加藤咲季さんの動画では、グレーや生成り、薄ピンクなどの淡い色が帯揚げとして非常に使いやすいと紹介されています(※)。
これらの色は合わせる着物を選ばず、特に年末年始の落ち着いた雰囲気にぴったりです。
無理に全体を派手にしなくても、一部に縁起色を使うだけで、自然と季節感と場の雰囲気に調和した和装が完成します。
※参考動画:帯揚げの使える色、使えない色とは?
冬でも快適・美しい防寒アイテムの取り入れ方
年末年始の寒さの中で着物を楽しむには、防寒対策が欠かせません。
ただし、重ね着や厚着をすると着崩れの原因になりやすく、見た目にも野暮ったくなりがちです。
そこで大切なのは、和装の雰囲気を損なわずに機能性を高めるアイテム選びと、着方の工夫です。
まず取り入れたいのは、着物専用の防寒アイテムです。
羽織や道行コート、ショールなどは寒さをしのぎながらも装いの一部として楽しめます。
特にウールやポリエステルなどの素材は暖かく、気軽に使えるためおすすめです。
加藤咲季さんの動画では、着物用コートの脱ぎ方やマナーについても丁寧に紹介されています(※)。
外出先での立ち居振る舞いにも気を配りたい方は一度チェックしておくと安心です。
インナーについては、薄手で保温性の高い機能素材を活用しましょう。
ヒートテックやエアリズムなどの下着は便利ですが、脇からインナーが見えないように袖付きのものを選ぶのがポイントです。
咲季さんも自身の肌着選びについて、ユニクロの半袖エアリズムを冬場に使用していると述べています。
さらに足元の冷え対策としては、裏起毛の足袋や五本指ソックスを重ね履きする方法も有効です。
足袋インナーを取り入れると、温かさを保ちつつ足袋の美しさもキープできます。
このように防寒を意識しつつも、和装の美しさを損なわないアイテムを選ぶことで、寒さに負けずに快適な着物時間が過ごせます。
※参考動画:着物コートの脱ぎ方
写真映え&個性を出す小物コーデ術
年末年始の和装は、ただ着るだけでなく、思い出として写真に残る機会が多いものです。
そのため、全体のバランスはもちろん、細部の小物使いにも工夫を凝らすことで印象が大きく変わります。
さりげない個性を表現しつつ、場にふさわしい華やかさを添える小物コーデ術を紹介します。
まず注目したいのが帯周りです。
帯揚げや帯締めは、着物と帯の間をつなぐ重要なパーツでありながら、比較的自由度の高いアイテムです。
季節のモチーフをあしらった帯留めを使えば、一気に新年らしさが増し、話題のきっかけにもなります。
たとえば干支、松竹梅、雪輪などのモチーフは、さりげなく季節感を演出してくれます。
また、草履やバッグにもアクセントを加えると、全体のコーディネートに統一感が生まれます。
加藤咲季さんは、初心者向けにはクッション性の高い草履や、太めの鼻緒のものをすすめています(※1)。
見た目だけでなく、歩きやすさや長時間の移動への配慮も大切です。
バッグは、あまりに小さなクラッチタイプでは実用性に欠けます。
ハンドバッグの中に手ぬぐいやポーチを使って目隠しをしつつ、化粧直しグッズや予備の腰ひもなどを忍ばせておくと安心です。
咲季さんも動画内で、大きめのバッグを愛用しながら、必要最低限の補正道具を持ち歩いていると語っています(※2)。
小物選びに悩んだときは、まずは色味を統一しすぎないことを意識しましょう。
着物と帯が落ち着いている場合は、差し色を使った帯締めや草履でメリハリをつけると、全体の印象が引き締まります。
逆に、着物が華やかであれば小物は控えめにまとめるのがコツです。
小物は全体の印象を左右する最終仕上げです。
写真に写る際には特に視線が集まりやすいため、自分らしさと季節感をうまく組み合わせた選び方を心がけましょう。
まとめ
年末年始は、一年の締めくくりと始まりを彩る特別な季節です。
そんな時期に和装で出かけることは、自分自身にも周囲にも華やかな印象を与え、記憶に残るひとときを演出してくれます。
今回ご紹介した通り、着物の格や色柄の選び方、シーンに応じた着こなし、防寒や小物使いの工夫を少し意識するだけで、失敗のない装いが叶います。
特に加藤咲季さんの動画では、初心者でも取り入れやすい具体的なアイデアが豊富に紹介されており、手持ちの着物を活かした実用的な工夫が満載です。
年末年始に着物を着ることは、単なる装い以上に、季節感や日本らしさを楽しむ文化的な喜びでもあります。
寒さや動きやすさへの配慮をしながら、自分らしい和装を選び、周囲との調和も忘れずに。
その一歩一歩が、着物への自信や心地よさへとつながっていくはずです。
準備に手間を感じるかもしれませんが、その時間も含めて和装の魅力です。
どうぞこの冬、和装で迎える年末年始を存分にお楽しみください。
着付師・着付講師。
一般社団法人日本スレンダー着付け協会代表理事。
美容師から転身し、24歳で教室を開講。
のちにオンライン講座に切り替え、累計2000名以上を指導。
着姿の悩みをきっかけに「スレンダーに魅せる着付け術」を研究・体系化。現在はオンライン講座やアパレルブランド運営、SNSの発信を通じて着物の魅力を伝えている。
YouTube登録者は3.9万人、Instagramフォロワー1.8万人。
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