「浴衣を着て花火大会に行くけれど、どんな髪型にすればいいのか分からない」
「自分でやってみたいけれど、不器用でも大丈夫かな?」
「崩れたり、老けて見えたりしないか心配…」
そんな悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、次の3つの疑問をスッキリ解決します。
- ボブ・ロング問わず、自分でできる浴衣向けヘアアレンジとは?
- 崩れにくく見た目も可愛い、初心者でも安心のスタイルは?
- 浴衣の色柄と相性のよい髪飾りや毛束の使い方って?
さらに、着付け師・加藤咲季さんのテクニックも参考にしながら、セルフアレンジ初心者の方でも簡単にできるよう、工程とコツをわかりやすくご紹介します。
「後ろ姿まできれいに決めたい」 「花火の夜に、思い出に残る可愛い自分でいたい」──そんなあなたに寄り添う、決定版です。
Contents
準備のポイント(ベース・崩れ防止)

花火大会当日、ヘアアレンジをスムーズに美しく仕上げるには“ベース作り”が鍵となります。
事前にしっかり準備すれば、崩れにくく、見た目も◎。
ここでは、巻き髪やスタイリング剤の使い方、崩れにくい固定テクニックを丁寧にお伝えします。
巻き髪とスタイリング剤の準備
セルフアレンジで大切なのは「軽く巻いて動きを出すこと」です。
加藤咲季さんも「肩より下の髪は、毛先を内巻き・外巻き両方すると立体感が出る」としています。
使用するアイテムは、軽めのワックスやスプレーがおすすめで、巻いたあと毛先を散らすことで自然な「抜け感」が出せます。
また、アホ毛をピタッと抑えたい場合は、スティックワックス(例:マトメージュ)を使用するのも◎。
「ぴたっと系まとめ髪」に仕上がると、全体が整って上品な印象になります。
固定力アップの小物&スプレーテク
せっかく整えても、歩いたり座ったりすると崩れてしまうのがセルフアレンジの悩みどころ。
そこで活用したいのが「Uピン」「アメピン」「ヘアスプレー」です。
加藤咲季さんは、Uピンはねじりながら入れるようにすると外れにくいと解説しています。
また、ヘアスプレーは最後に振りかけるだけでなく、「ピンを留めた直後」に全体にかけるとキープ力が高まります。
特に毛先や後れ毛部分にスプレーをかけ、軽く形を整えると派手に崩れる心配が減り、長時間の安心感が得られます。
さらに、崩れにくくする“隠しテク”として、「アホ毛部分や頭頂部に極々少量のスーパーハードスプレーを“ストライプ状”にかけ、櫛で軽くとかす」という方法があります。
これにより髪のおさまりが良くなり、ほど良いツヤ感とともに花火の灯りにも映える仕上がりに。
このように、準備の段階で巻きやボリューム、スティックワックスやUピン、スプレー、そしてピンの留め方までを丁寧に意識することで、セルフでも“崩れにくい&可愛い”アレンジが実現します。
髪の長さ別セルフアレンジ5選

「自分でできる」「短くても可愛い」「崩れにくい」――そんな理想を叶えるヘアアレンジは、髪の長さに合わせて選ぶのがコツです。
ここではボブからロングまで、それぞれの長さにぴったりな5つのスタイルを紹介します。
どれもセルフで仕上げられる方法なので、ぜひ花火大会前に一度練習してみてください。
ボブさん向け①:くるりんぱ×ねじりハーフアップ
ボブヘアでもアレンジは楽しめます。
髪の短さを活かしつつ、首元をすっきり見せるなら「くるりんぱ×ねじりハーフアップ」がおすすめ。
両サイドの髪を取ってねじり、後ろでくるりんぱするだけの簡単アレンジです。
ポイントは、くるりんぱの後に表面の毛を少しずつ引き出して、ふんわり立体感を出すこと。
後頭部にボリュームが出ると、浴衣とのバランスも◎。
毛先が肩にかかる場合は、外ハネに巻いてからスタートするとさらに可愛さアップ。
髪飾りは後ろに1点置き、またはサイドに小花を沿わせると華やかになります。
ボブ〜ミディアム②:サイド編み込みお団子
少し長さがある人は「片側に寄せた編み込みお団子」がおすすめです。
片側の前髪から耳後ろに向かって緩く編み込み、後ろでひとまとめにしてお団子にします。
ゴムで留めた後は、編み込みやお団子の表面をラフに引き出し、ボリュームを調整しましょう。
崩れにくさを出すコツは、お団子の根本をアメピンで十字留めし、最後にしっかりスプレーをかけること。
顔まわりがすっきりするため、ピアスやイヤカフといったアクセサリーと相性抜群です。
ミディアム〜ロング③:ゆるふわ低めシニヨン(くるりんぱ応用)
首元をスッキリ見せたい方に人気の「低めシニヨン」は、ゆるくまとめるのが今年風。
まず耳横の髪を残し、残りを低めの位置でひとつ結び→くるりんぱ→毛先を丸めてシニヨンに固定します。
残しておいた両サイドの髪をねじって、シニヨンの根本に巻きつけると立体感が出て華やかに。
このスタイルは「和の落ち着き」と「今っぽさ」を兼ね備えているため、20〜30代の女性に特に人気です。
ミディアム〜ロング④:編みおろしポニーテール
ふわっと編んだポニーテールは、動きが出て涼やかな印象に。
耳下あたりから3つ編みをスタートし、毛先まで編み込んでいくスタイルです。
結び目には髪を巻きつけて隠すと、こなれた雰囲気に。
浴衣が華やかな柄のときには、あえてシンプルな飾りでバランスを取るのが正解。
反対に、無地系の浴衣や落ち着いたトーンなら、飾りを派手めにしてアクセントを加えましょう。
毛先をコテで少しカールさせておくと、より動きが出て涼しげです。
ロング向け⑤:ツインお団子 or 夜会巻き風アップ
「写真映えを狙いたい」
「人とちょっと違うアレンジがしたい」
そんな方におすすめなのが、ツインお団子と夜会巻き風アップ。
ツインお団子は左右で高さを変えるとこなれ感が出て、ガーリーな印象に。
大きめのリボンや花飾りとの相性も抜群です。
一方、夜会巻き風のアップは、ねじり上げた髪をUピンで固定し、トップにボリュームを出すことで、ぐっと大人っぽい印象になります。
浴衣の柄がシックな場合や、20代後半〜30代の方にはとても人気のアレンジです。
髪飾り・浴衣とのコーディネート

浴衣を着たときに、全体の印象をぐっと引き上げてくれるのが「髪飾り」の存在です。
ただ、髪型だけでなく浴衣とのバランスを見て選ばないと、浮いて見えたり、野暮ったくなってしまうことも。
ここでは色柄の合わせ方や飾りの配置の工夫、仕上がりを一段階アップさせる“毛束アレンジ”まで、実用的なコーディネート術をご紹介します。
浴衣の色柄別「映える飾り」の選び方
まず大切なのは、浴衣の「色・柄・テイスト」に合った髪飾りを選ぶこと。
基本の考え方としては以下の通りです。
- 柄が派手な浴衣には、髪飾りはシンプルに
→ 白・ベージュ・淡いピンクの単色や、透け感のある布花が◎ - 無地や落ち着いた色味の浴衣には、飾りでアクセントを
→ 鮮やかな赤・オレンジ・紫などの差し色系がおすすめ - 和柄の多い浴衣には、和風素材の飾り(つまみ細工・和玉・組紐など)
→ 統一感が出て洗練された印象に
加藤咲季さんも、「飾りが大きすぎるとバランスが悪くなりやすいので、顔周りのサイズ感に合うものを選ぶのがポイント」と話しています。
さらに、髪飾りは“後ろ姿”にも関係します。
写真を撮る際は後ろからのカットが多くなるため、正面だけでなく、斜め後ろ〜横のラインに飾りを配置すると華やかに映ります。
「後れ毛・毛束」の付け足しで華やかさアップ
同じヘアスタイルでも、“毛束”の出し方ひとつで印象はガラリと変わります。たとえば、
- 顔まわりに後れ毛を残してコテで軽く巻く
- お団子スタイルで、後頭部に逆毛を立てて高さを出す
- 編みおろしの毛先をふんわり散らす
こうした工夫だけでも、手間をかけたように見える仕上がりになります。
加藤咲季さんは、「後れ毛があると柔らかく見えるが、広がりすぎるとボサボサに見えるので、出す量は左右合わせて指2本分以内が目安」と解説しています。
また、スプレーで仕上げる前に“毛束のラインを整える”のも忘れずに。
仕上がりのクオリティに大きく差が出ます。
まとめ
花火大会の日、自分で浴衣に合ったヘアアレンジができると、気分がぐっと高まります。
この記事では、加藤咲季さんのアドバイスをもとに、初心者でも簡単に取り入れられるテクニックを多数ご紹介しました。
準備段階では、巻き髪・スタイリング剤・ピン使いなどの丁寧な仕込みがカギ。
髪の長さに合わせたアレンジでは、くるりんぱや編みおろしなどの応用で、幅広いスタイルが実現可能です。
また、髪飾りの選び方や後れ毛の出し方など、仕上がりの印象を左右する“+αの工夫”も大切な要素。
浴衣の色や柄とのバランスを見ながら、自分らしいスタイルを完成させてください。
どのスタイルも、特別な道具を使わずセルフで仕上げられるものばかり。
ぜひ一度、花火大会前に練習して、当日は自信を持って浴衣とヘアを楽しんでくださいね。
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