「袴に合う着物って、結局どれが正解なの…?振袖でもいいの?二尺袖じゃないとダメ?」
卒業式に袴を着ようと決めたものの、上に合わせる“着物”選びで迷っていませんか?
成人式で使った振袖を着回す?
レンタルで二尺袖にする?
手持ちの訪問着は使える?
悩みどころが多くて、ネットで調べても情報がバラバラ。
結局どれが正しいのかわからない…そんな声をよく聞きます。
あなたが今、気になっていることはきっとこの3つではないでしょうか。
- 袴に合う着物は、二尺袖だけ?振袖や訪問着でも大丈夫?
- 袴と着物の“格”や“ルール”ってあるの?
- 写真映え・動きやすさ・周りとの違い、何を優先して選べばいい?
この記事では、袴と着物の正しい組み合わせを基本からわかりやすく解説。
振袖や訪問着を合わせるときの注意点、写真映えする配色や、レンタル・購入の選び方まで網羅しています。
さらに、YouTubeで人気の着付け講師・加藤咲季さんの動画内容も丁寧に反映しました。
実際の着付けや動きやすさの観点からも具体的なアドバイスを紹介します。
「可愛く着たい。でも、着崩れしたり、場違いに見えたらどうしよう…」そんな不安を解消し、あなたらしい卒業式スタイルを自信をもって選べるようになる一記事です。
Contents
卒業式袴と「着物の基本」〜まずはここから理解しよう〜

卒業式に袴を着る際、まず押さえておきたいのが「袴と着物の関係性」です。
ただ可愛い組み合わせを選ぶだけではなく、式典にふさわしい“格”や動きやすさも考慮する必要があります。
ここでは、なぜ卒業式で袴が着られるようになったのか、そして袴に合わせる着物の基本的なルールを解説します。
卒業式で袴を着る理由と由来
今でこそ「卒業式=袴スタイル」が定番になっていますが、そのルーツは明治時代にまでさかのぼります。
当時の女学生が、動きやすさと品格を兼ね備えたスタイルとして取り入れたのが袴でした。
和装のなかでも動きやすく、着崩れしにくいことから、現代でも式典や記念行事に適した装いとされています。
また、成人式では振袖が主流ですが、卒業式では袴に合わせた着物スタイルで個性を演出する方が多いです。
同級生と被らずに写真映えするという理由で選ばれることも増えています。
袴に合う着物の基本ルール
袴に合わせる「上の着物」は、実はさまざまな種類があります。
定番なのは「二尺袖」や「小振袖」と呼ばれるタイプですが、それ以外にも振袖や訪問着、小紋などを組み合わせることも可能です。
大切なのは、以下の3点を意識することです。
- 袴の“格”に合わせた着物を選ぶ(式典向きのフォーマルさ)
- 袖の長さと袴の丈のバランスを考える(動きやすさ)
- 色・柄の組み合わせで雰囲気を整える(写真映え・印象)
このあとの章では、実際に袴に合わせることが多い着物の種類別に、メリットや注意点を詳しく見ていきます。
袴に合う「着物の種類別」解説

卒業式で袴を着るときに合わせる「上の着物」は、決して一種類だけではありません。
一般的に“袴=二尺袖”というイメージが強いですが、実際は振袖や訪問着なども選択肢に入ります。
ただし、それぞれに特徴や注意点があるため、理解してから選ぶことが大切です。
ここでは代表的な3タイプについて、それぞれの特徴と卒業式での活用ポイントを紹介します。
二尺袖(小振袖)とは?卒業式で人気の理由
卒業式の袴スタイルで最もポピュラーなのが「二尺袖(にしゃくそで)」と呼ばれるタイプです。
別名「小振袖(こふりそで)」とも呼ばれ、袖の長さは約85〜95cm程度。
成人式で着る振袖(中振袖)よりも短く、動きやすさと華やかさのバランスがとれた着物です。
二尺袖は、もともと未婚女性の略礼装としての位置づけがあり、格式ある袴姿との相性が良いとされています。
特に卒業式では、立ち姿や座った姿の写真でも袖のバランスが美しく写り、写真映えする点が高評価を得ています。
また、レンタルプランでは二尺袖と袴がセットで用意されていることが多く、色柄の組み合わせも豊富に選べます。
初心者でもコーディネートに悩みにくく、試着なしでもイメージしやすい点も人気の理由のひとつです。
加藤咲季さんも、二尺袖は卒業式袴とのバランスが良く、特に初めて袴を着る方におすすめの着物タイプとしています。
振袖(成人式用)を合わせるメリットと注意点
成人式で着用した振袖(中振袖または大振袖)を卒業式に再利用したいと考える方も多いのではないでしょうか。
実際、袴と振袖を組み合わせるスタイルは、格式としても問題なく、見た目も非常に華やかです。特に、友人と袴スタイルが被りたくない人、成人式の振袖をもう一度活用したい人には人気の選択肢です。
振袖の最大の魅力は、その豪華な柄とボリューム感。
袴の無地やシンプルな色味と組み合わせることで、コントラストが生まれ、華やかさが際立ちます。
写真に残した際にも印象が強く、成人式とはまた違った着こなしで個性を出すことができます。
しかし一方で注意点もあります。
中振袖や大振袖は袖が長いため、袴の外に大きく出てしまい、座ったときに汚れやすい、動きづらいというデメリットがあります。
また、袴とバランスを取らないと、全体が重たく見えたり、帯まわりがもたついたりすることもあります。
加藤咲季さんも、長い袖の着物を袴に合わせる場合の動きやすさや見た目のバランスに注意が必要だと述べています。
見栄えを優先するか、動きやすさを優先するか、自分の卒業式の過ごし方に合わせて選びましょう。
訪問着/小紋などの「代替案」と使い方
「袴に合わせる専用の着物を新たに用意するのはもったいない」「手持ちの着物を活用したい」という方にとって、訪問着や小紋を袴と組み合わせる選択肢は現実的です。
ただし、それぞれの着物には格や用途があるため、卒業式という“式典”にふさわしい着こなしに仕上げるには、いくつかの注意点があります。
まず訪問着は、既婚・未婚問わず着られる準礼装の着物であり、フォーマルな場にも適しています。
淡い色や品のある柄のものを選べば、袴と合わせても格式を保ちつつ落ち着いた印象に仕上がります。
教員や保護者が卒業式に出席する際の装いとしても用いられることがあり、社会人としての門出にふさわしい選択です。
一方、小紋は全体に柄の入ったカジュアル着物で、一般的には略装とされます。
そのため、フォーマルな卒業式で使う場合は柄の雰囲気や着こなし方に注意が必要です。
たとえば、上品な古典柄や落ち着いた色味であれば、袴と合わせても違和感はありません。
逆に、ポップでカジュアルすぎる柄や素材だと、式典にふさわしくない印象を与える可能性があります。
レンタルせずにあるものを活かしたい方にとって、訪問着や小紋は賢い選択肢。
ただし、卒業式という場にふさわしい印象を損なわないよう、全体のバランスと素材感を見極めることが大切です。
失敗しない「袴コーデの選び方」

袴スタイルは、着物の種類だけでなく、色合わせや小物の選び方ひとつで印象が大きく変わります。
卒業式という特別な日には、ただ「好きな色柄」を選ぶだけでなく、写真映えや周囲との調和、さらには動きやすさや快適さも考慮する必要があります。
ここでは、コーディネートで迷わないための基本的な視点を3つに分けて解説していきます。
自分らしさを大切にしながらも、式典にふさわしく、心地よく過ごせるスタイルを見つけるヒントとしてお役立てください。
色合わせと写真映えのコツ
卒業式の写真は、何年経っても見返す大切な思い出です。
そのため、袴と着物の色の組み合わせは「写真にどう写るか」を意識して選ぶのがポイントです。
まず基本となるのは「上が淡色、下が濃色」の組み合わせです。
たとえば、薄ピンクや白系の着物に、紺や深緑の袴を合わせると、上品で引き締まった印象に仕上がります。
逆に個性を出したい場合は、黒や赤など濃い色の着物に、淡い色や差し色の袴を合わせる方法もあります。
写真映えの点では、全身が同じトーンになりすぎるとぼやけてしまうため、どこかにコントラストをつけると効果的です。
帯揚げや半襟に差し色を使うと、顔まわりに明るさが出て表情も映えやすくなります。
加藤咲季さんの動画では、色合わせだけでなく、帯や小物の活用によって雰囲気をコントロールする方法も丁寧に解説されています(※)
特に、ピンク系やグレー系など着回しやすい色味の帯揚げの使い分けについては参考になります。
コーディネートは感覚だけで決めるのではなく、場面や目的に合った全体のバランスを意識することが大切です。
※参考動画:帯揚げの使える色、使えない色とは?
動きやすさ・式典での快適さを優先するポイント
卒業式は長時間にわたる式典や写真撮影、移動が多くなるため、見た目だけでなく着心地や動きやすさも重要な判断基準です。
特に着物に慣れていない方にとっては、着付けのしやすさや袖の扱いやすさが、その日の過ごしやすさを大きく左右します。
まず注目すべきは「袖丈」です。
振袖のように袖が長い着物は見た目が豪華で華やかな反面、椅子に座るときや階段の上り下りで引きずってしまうことがあります。
座って食事をする場面では、袖が床につかないよう気をつける必要もあり、意外と気疲れしてしまうことも。
その点、二尺袖は振袖より短く、動作の妨げになりにくいため、式典に集中しやすくなります。
また、素材も快適さに直結します。
加藤咲季さんの動画では、ポリエステル素材の着物は軽くて扱いやすく、着崩れしにくいため、初心者や長時間の着用に向いていると紹介されています(※)。
特に雨の日や混雑する会場では、絹よりも安心して着られる素材選びが功を奏します。
さらに足元も意識しましょう。
草履とブーツのどちらにするかで歩きやすさが大きく変わります。
草履は和装らしさが出ますが、慣れていないと歩きづらいことも。
ブーツは足首を支えるため安定感があり、寒さ対策にもなるため、防寒を重視したい方には適しています。
見た目の華やかさとともに、長時間着ていられる快適さや、思わぬ場面での動きやすさにも目を向けて、自分にとって無理のない袴スタイルを選びましょう。
※参考動画:【第五弾】化繊着物に使われる素材
レンタル/購入/手持ち振袖の比較
袴スタイルの準備では、「一式レンタルにするか」「手持ちの振袖を使うか」「着物だけ購入するか」など、選択肢が多く迷いやすいポイントです。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、どれを選ぶかは費用・こだわり・利便性のバランスをどう考えるかにかかっています。
まずレンタルは、もっとも手軽で人気の高い選択肢です。
袴と着物のセットプランでは、色柄のバランスが最初から整えられており、着付け小物も含まれていることが多いため、準備に手間がかかりません。
また、二尺袖など袴専用の着物を気軽に楽しめるのもレンタルならではの利点です。
ただし、繁忙期は人気柄が早く埋まることがあり、選択肢が限られるケースもあります。
次に、成人式で使った振袖を袴に合わせるパターン。
すでに手元にある着物を活かせるため、費用を抑えつつ自分だけのコーディネートが楽しめます。
豪華な柄の振袖に無地や落ち着いた色の袴を合わせることで、式典らしい華やかさを演出できます。
一方で、袖が長くて動きづらい、袴とのバランスが難しいなど、着こなしに工夫が必要です。
最後に、着物だけを購入するケース。
卒業式後も着物を活用したい方や、手持ちの帯や小物を組み合わせて自由にコーディネートしたい方に向いています。
特にポリエステル素材の二尺袖などは手頃な価格帯で扱いやすく、普段着や習い事用としても活躍します。
ただし、小物一式の準備が必要で、ある程度の知識が求められます。
加藤咲季さんの動画でも、ポリエステル素材の扱いやすさや、初心者が着物に慣れるまでの段階的なステップとして購入の選択肢を検討する価値が語られています(※)
予算やスケジュール、自分のこだわりに合わせて、無理のない方法を選ぶことが何より大切です。
※参考動画:【第五弾】化繊着物に使われる素材
まとめ
袴に合わせる着物選びは、単なる見た目の問題ではなく、自分の過ごし方やこだわりに合ったスタイルを見つけるための大切なステップです。
定番の二尺袖だけでなく、振袖や訪問着、小紋なども選択肢に入れることで、より自由で自分らしいコーディネートが可能になります。
振袖は華やかさを演出できますが、動きやすさには注意が必要です。
訪問着や小紋を使う場合は、着物の格や色柄の雰囲気に気を配ることで、式典にもふさわしい装いになります。
さらに、着心地や快適さを左右する素材選び、小物の色合わせ、足元まで含めてトータルで考えることが、洗練された袴スタイルにつながります。
加藤咲季さんのYouTube動画では、初心者にもわかりやすく着物選びや着付け、素材の特徴、色合わせのポイントが解説されています。
初めての袴スタイルに不安がある方も、動画での実演を参考にしながら準備を進めてみてください。
最後に大切なのは「自分が心地よく過ごせるかどうか」。
見た目と機能のバランスを考えながら、あなたらしい卒業式の一日を迎えられる装いを見つけてください。
着付師・着付講師。
一般社団法人日本スレンダー着付け協会代表理事。
美容師から転身し、24歳で教室を開講。
のちにオンライン講座に切り替え、累計2000名以上を指導。
着姿の悩みをきっかけに「スレンダーに魅せる着付け術」を研究・体系化。現在はオンライン講座やアパレルブランド運営、SNSの発信を通じて着物の魅力を伝えている。
YouTube登録者は3.9万人、Instagramフォロワー1.8万人。
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