着物で裾を踏まない!軽やかで上品に歩く歩き方と裾さばきの完全ガイド

着物姿で街を歩く日は、気持ちも自然と引き締まるもの。

でも実際は、歩いているうちに「裾を踏んでしまった」「裾が絡んで転びそうになった」そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。

歩くたびに裾がもたつくと、着崩れや疲労につながるばかりか、写真映えもしにくくなってしまいます。

裾が絡まない・踏まない歩き方を身につけることで、もっと快適に、もっと自信を持って外出ができるようになります。

この記事では以下のポイントを中心に解説します。

  • 着物で裾を踏まず、軽やかに歩ける基本の歩き方とは?
  • 歩きやすくなる「裾さばきの準備」とは?
  • 観光・階段・写真撮影など、シーン別に注意すべきポイント

ポイントを押さえるだけで、歩く姿が上品に変わります。

さらに、動画で紹介している裾の整え方や歩きやすいコツもあわせて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

着物で「裾を踏まない」ための歩き方の基本

着物で歩いていると、裾を踏んでしまったり、足に絡んでしまうという悩みはよくあります。

特に着物に慣れていないうちは、洋服と同じ感覚で歩いてしまい、動きづらさや疲れを感じがちです。

けれども、着物に適した歩き方の基本を押さえることで、驚くほど裾が気にならなくなります。

ここでは、着物で裾を踏まず、所作も美しく見える歩き方のポイントを解説していきます。

裾を踏みにくい歩幅とテンポ

着物で軽やかに歩くための第一歩は、「歩幅を小さく保つ」ことです。

洋服のときのように大股で歩いてしまうと、裾が大きく揺れて足元に絡みやすくなり、裾を踏んでしまう原因になります。

歩幅は自分の足の長さの半分程度を意識し、一歩ずつ確実に足を前に運びましょう。

また、歩くテンポも重要です。

早足になりすぎると裾の揺れが激しくなり、着崩れの原因になります。

ゆっくりとテンポを落とし、リズムよく進むことで、裾がもたつかずに自然と足が運べるようになります。

静かに滑るように歩く意識が、結果的に「上品な印象」を与える歩き方につながります。

この内容は、加藤咲季さんの動画【着物での綺麗じゃない立ち方】でも紹介しています。

動画内では歩き方の姿勢やバランスについても実演しているので、より具体的な所作を学びたい方は参考にしてみてください。

正しい姿勢と足先の方向

歩幅だけでなく、姿勢と足先の方向も裾さばきに大きな影響を与えます。

着物で美しく歩くためには、背筋をまっすぐに伸ばし、肩をリラックスさせることが大切です。

猫背や肩が内側に入った姿勢では、裾がうまく流れず、足元が窮屈になってしまいます。

足元を見るときは、足先がやや内側を向くように意識しましょう。

内股気味の足運びは、裾が外に広がらず、足さばきが格段に軽やかになります。

かかとを軽く揃えて、こぶし1つ分ほど間を空けると、自然な立ち姿・歩き姿になります。

こちらも動画【着物での綺麗じゃない立ち方】で、悪い例と良い例が比較されながら解説されています。

自分の立ち方や足の向きが気になる方は、一度鏡の前で確認してみるのもおすすめです。

草履・足袋で歩くときのコツ

洋靴に慣れていると、草履や足袋での歩行は少し勝手が違って感じるかもしれません。

草履を履いて歩くときのポイントは、「足を持ち上げすぎず、滑らせるように歩く」ことです。

草履は靴のように足を包み込む形状ではないため、勢いよく歩くと脱げやすく、足元が安定しません。

そのため、地面を軽くなぞるように足を滑らせながら歩くことで、バランスがとりやすくなり、自然と上品な所作になります。

また、草履の花緒が細すぎると足が痛くなることがあります。

初心者の方は、クッション性があり、花緒が太めの草履を選ぶと長時間歩いても疲れにくく快適です。

この内容については、加藤咲季さんの動画【着物の時の履物について語ります】でも触れられています。

草履の種類や選び方、慣れるまでの注意点が丁寧に解説されているので、足元に不安がある方はぜひ参考にしてみてください。

裾さばきの準備とコツ(出発前〜歩き始め)

着物で軽やかに歩くためには、歩き方そのものだけでなく、歩く前の準備がとても重要です。

特に裾のまとまり方や広がり方は、歩く前にどれだけ整えられているかによって大きく変わります。

裾さばきをよくするための事前準備や、着付け時に気をつけたいポイントを押さえておけば、歩くたびに裾が乱れるストレスから解放されます。

ここでは、外出前に意識しておきたい裾さばきの基本を解説します。

出発前にやっておきたい裾さばき

外出前に着物の裾まわりを軽く整えておく「裾割り」は、裾さばきを良くするための基本動作です。

具体的には、着物を着終えた後、両足を軽く前後に開いたり、膝を少し屈伸させたりして、裾を自然に割るような動きを数回行います。

これによって、着物の裾と足の間にほどよい空間ができ、足の動きに合わせて裾がスムーズに動くようになります。

また、裾が体にぴったりくっついている状態のままだと、歩いたときに生地が引っ張られ、もたついたり、引っかかったりする原因になります。

少しでも「動きにくそう」と感じた場合は、その場で裾を軽く持ち上げて整えるのも一つの方法です。

こうしたひと手間が、実際に歩くときの快適さにつながります。

この動作は、加藤咲季さんの動画【初心者さんのためのシンプル着付け②〜着物すそ編〜】でも丁寧に紹介されています。

裾の折り込み方や割り方を実演しているので、動きの流れがよくわかります。

裾除け・下着の調整で動きやすさアップ

裾さばきを快適にするためには、着付けの下準備として「裾除け」や「肌着」の選び方・着方も重要です。

特に裾除けが長すぎたり、生地が足にまとわりつく素材だったりすると、歩いたときに裾が絡まりやすくなってしまいます。

おすすめは、セパレート型の肌着と裾除けを使い、自分の足さばきに合った丈感・素材感を選ぶことです。

たとえば、ポリエステル素材の裾除けは滑りが良く、歩いたときに足にまとわりつきにくいため、裾さばきが軽やかになります。

また、足さばきを意識するなら、裾除けの巻き方も重要です。

足の動きを妨げないよう、やや浅めに巻いておくと快適です。

加藤咲季さんの動画【肌着の種類】や【肌着の着方】でも、裾除けの選び方や着る際の注意点が詳しく紹介されています。

これらを確認することで、着付けの段階から裾さばきの準備ができるようになります。

長時間歩くときの実践テクニック

着物での外出は、観光地を歩き回ったり、美術館を巡ったりと、意外と歩く時間が長くなりがちです。

長時間歩いても疲れにくく、裾が乱れず、美しい姿を保つためには、シーンに応じた実践的なテクニックが役立ちます。

特に階段や坂道、人混みなど動きが制限される場面では、事前に対策しておくことで安心して行動できます。

ここでは、日常のさまざまな場面に応じた裾さばきと歩き方のコツをご紹介します。

階段・段差での裾さばき

階段や段差では、裾が引っかかったり踏んでしまったりするリスクが高くなります。

着物の裾は思った以上に足元を覆っており、段差の高さを把握しづらいため、意識的に裾を整えることが必要です。

おすすめの方法は、階段を上る直前に軽く裾を持ち上げることです。

手のひらで上前(左側の裾)を少し持ち上げるだけで、足元が見えやすくなり、安全に階段を昇り降りできます。

持ち上げる高さは足首が見える程度で十分で、上げすぎると不自然になってしまうため注意しましょう。

また、階段を降りるときは歩幅を小さくし、両足を揃えて一段ずつ降りるようにすると安定感があります。

階段の手すりがある場合は、積極的に使ってバランスを保つのもポイントです。

坂道・人混みでの注意点

坂道では、裾が前に流れやすくなるため、思わぬつまずきの原因になります。

特に下り坂では、歩幅が自然と大きくなりがちですが、それを抑えて、ゆっくりと歩くことを意識してください。

また、上り坂では足の上げ方に注意が必要です。

前傾姿勢になりすぎると着崩れの原因になるため、背筋を伸ばしたまま、足元だけに意識を集中させるようにしましょう。

人混みでは、自分の裾だけでなく、周囲の動きにも注意を払う必要があります。

特に、他人の足やバッグに自分の裾が触れないように、腕を体の前で軽く構えて裾をガードするのもひとつの工夫です。

混雑した場所では立ち止まって裾をさっと整える時間を取ることも、上品な振る舞いとして好印象を与えます。

写真撮影で美しく見える立ち方と裾の整え

写真を撮るとき、立ち方ひとつで着物姿の印象が大きく変わります。

裾が広がっていたり、左右のバランスが崩れていたりすると、せっかくの装いも台無しになってしまいます。

特に正面から撮影される場合は、足元と裾の整え方を意識することが大切です。

まず立ち方は、かかとをそろえて軽く内股にし、片足を少し後ろに引くと自然なラインが生まれます。

このとき、肩を落として背筋を伸ばすと、首元もすっきり見えます。

裾が広がっている場合は、上前の裾を軽く内側に入れ込むようにして整えると、すっきりとしたシルエットに。

加藤咲季さんの動画【着物での綺麗じゃない立ち方】でも、立ち姿のバランスや裾の整え方について詳しく解説しています。

撮影時だけでなく、待ち時間や移動中でも活用できる内容ですので、一度確認してみるとよいでしょう。

まとめ

着物での外出は、日常を少し特別な時間に変えてくれます。

しかし、その美しさを保つためには、歩き方や裾さばきといった所作のひとつひとつがとても大切です。

この記事では、着物で裾を踏まずに軽やかに歩くための基本の歩き方から、出発前の裾さばきの準備、そして階段や坂道、人混みといった実際のシーンでの対応方法までをご紹介しました。

一歩一歩を丁寧に、着物に合った所作で歩くだけで、見た目も印象も大きく変わります。

歩く姿が自然と上品に見えれば、自信を持って街を歩くことができるはずです。

裾を踏まず、軽やかに歩けるだけで、着物の時間がぐっと快適になります。

ぜひ本記事の内容を参考に、次のお出かけを心から楽しんでください。

加藤咲季
監修:加藤咲季
着付師・着付講師。
一般社団法人日本スレンダー着付け協会代表理事。
美容師から転身し、24歳で教室を開講。
のちにオンライン講座に切り替え、累計2000名以上を指導。
着姿の悩みをきっかけに「スレンダーに魅せる着付け術」を研究・体系化。現在はオンライン講座やアパレルブランド運営、SNSの発信を通じて着物の魅力を伝えている。
YouTube登録者は3.9万人、Instagramフォロワー1.8万人。

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