「着物をネットで買いたいけれど、サイズが合うか不安…」
「レンタル前に自分で測っておきたいけれど、どこを測ればいいの?」
そんな疑問を抱いていませんか。
着物は洋服のように「S・M・L」で選べないため、採寸を間違えるとイベント当日に着られない、着姿が崩れるといった大きな失敗につながります。
特にリユースや既製品では補正がきかないため、事前に自宅で正しく測っておくことが安心への第一歩です。
この記事では、次の3つのポイントを中心に、初心者でも失敗しない採寸方法を解説します。
- 自宅でメジャーを使って測るべき着物の必須寸法5つ
- スマホや図解を活用した、初心者でもできる簡単な測り方
- 測った寸法をサイズ表と照らし合わせる方法と調整のコツ
さらに、動画解説と組み合わせて学べるように、加藤咲季さんの着付け動画もあわせてご案内します。
着物をきれいに着こなすための採寸は、難しそうに見えて実はコツを押さえればシンプルです。
この記事を読めば、自宅での寸法測りがぐっと身近になり、自信を持ってお気に入りの一着を選べるようになります。
Contents
自宅でメジャーを使う前に知っておきたい、着物の必須寸法5つ

着物の採寸を始める前に、まず「どの部分を測る必要があるのか」を押さえておきましょう。
洋服と違い、着物には独特の寸法名称があり、慣れないと混乱しがちです。
ネット購入やレンタルで失敗しないためには、最低限「身丈・裄・袖丈・前幅・後幅」の5つを正しく理解しておくことが欠かせません。
これらはすべて着姿のバランスに直結し、わずかな違いでも着崩れや不格好さにつながるからです。
リユース品や既製品を選ぶ場合、必ず商品ページに記載されている寸法と、自分で測った寸法を照合します。
その際、数値だけでなく「許容範囲」があることも意識しておくと安心です。
たとえば身丈は前後5cm程度、裄は2~3cmのずれであれば多くの場合着付けで調整可能です。
この章では、5つの必須寸法の測り方を具体的に解説していきます。
身丈(みたけ)の測り方:肩から背までの正しい測定方法
身丈は「着物の長さ」を示し、体の高さに合わせて測る必要があります。
メジャーを使う場合、首の付け根(うなじの一番くぼんだ部分)から足首のくるぶしまでをまっすぐに測ります。
背筋を伸ばして立ち、背中側に沿わせるようにメジャーをあてると誤差が少なくなります。
身丈が短すぎると「おはしょり」(帯下に余らせて折り込む部分)が出なくなり、着付けができません。
逆に長すぎても裾がだぶつき、歩きづらくなる原因になります。
そのため、身丈は着姿の印象を大きく左右する最重要寸法です。
女性の場合は身長とほぼ同じ長さが目安ですが、リユース着物では少し短めのものも多いので注意しましょう。
身丈は調整がある程度可能ですが、初心者は「身長と同じ」か「プラス2cm程度」を目安に考えると安心です。
裄(ゆき)の測り方:腕を45度に開いた時の基準
裄は「背中の中心から手首までの長さ」を表し、袖の出方や手首の見え方に直結する寸法です。
測るときは自然に腕を45度ほど開き、背中の首の付け根から肩を通り、手首のくるぶし(手首の骨の出っ張り)までをメジャーで測ります。
裄が短いと手首や腕が大きく出てしまい、袖がつんつるてんに見えます。
逆に長すぎると手が隠れすぎてだらしない印象になりかねません。
裄は「腕の長さ」に強く影響されるため、同じ身長でも人によって適正値が異なります。
加藤咲季さんも動画内で「裄は数センチの違いで着姿の印象が変わる」と解説しています(※)。
そのため、裄は特に丁寧に測ることをおすすめします。
目安として、裄は「身長÷2+2~3cm」で算出できますが、必ず実測値を確認しておくことが安心です。
※参考動画:着方だけで裄を長くする方法
袖丈・前幅・後幅:それぞれの位置と計算の目安
残りの3つ「袖丈・前幅・後幅」も、着物選びでは欠かせない要素です。
- 袖丈:肩の縫い目から袖先までを測ります。リユース着物では長さが一定でないことも多いため、袖丈を確認しないと全体のバランスが崩れやすくなります。
- 前幅:着物の前身頃の幅で、腰骨のあたりをぐるりと測り、片側の幅を確認します。細身の方は狭め、ふくよかな方は広めが安心です。
- 後幅:背中心から脇までの幅を測ります。体格に合っていないと、後ろ姿が窮屈に見えたり、逆にだぶついたりします。
この3つは身丈や裄ほど大きな調整はできませんが、「帯で隠れる部分が多い」ため多少の誤差なら着付けでカバーできます。
特にリユース着物では前幅・後幅が自分の体型と合わないケースがあるため、必ず確認しておきましょう。
スマホと図解を活用!初心者でもできるメジャー採寸のコツ

「メジャーを当てて測るだけ」と聞くと簡単そうに思えますが、実際にやってみるとずれてしまったり、正しい位置が分からなかったりするものです。
特に初心者は一人で測ることが多いため、工夫を取り入れることが大切です。
この章では、スマホ撮影や図解を使った確認方法、測る前の準備、さらに動画で学べる具体的なポイントを整理しました。
短時間で正しく採寸するコツを押さえて、自宅でも安心してサイズ確認ができるようにしましょう。
図解とスマホ撮影でわかりやすく確認する方法
採寸を一人で行う場合に便利なのが「スマホ撮影を組み合わせる方法」です。
まず、壁に背をつけてまっすぐ立ち、メジャーを首の付け根から足首まで当てている姿をスマホで撮影します。
撮影した画像を見れば、メジャーが曲がっていないか、位置が正しいかを客観的に確認できます。
同じように、裄を測るときも腕を45度に開いた姿を撮影すれば、肩から手首までのラインが正しく取れているかを確かめられます。
また、図解を手元に用意すると測る位置のイメージがつきやすくなります。
着物特有の名称に慣れていない場合は、スマホ画面に「身丈」「裄」「袖丈」などを示した図を表示しながら測ると安心です。
これにより「どこからどこまでを測ればいいのか」を迷わず進められます。
測定前に整える服装・メジャーの扱い・姿勢
正確に測るためには、測定前の準備も重要です。まず服装は厚手のものを避け、Tシャツや薄手のインナーなど身体のラインが出やすいものにしましょう。
肩パッドや厚いニットは誤差の原因になります。
メジャーは柔らかい布製よりも、適度に硬さのあるタイプが扱いやすく、体に沿わせてもたわみにくいものを使用しましょう。
測定中はメジャーを強く引っ張らず、自然に沿わせるのが正しいやり方です。
姿勢は背筋を伸ばして立ち、顎を軽く引き、リラックスした状態で行います。
猫背や反り腰になってしまうと、数センチ単位で誤差が出ることがあるので要注意です。
できれば家族や友人に手伝ってもらい、測る側とチェックする側を分けると、さらに正確な採寸が可能になります。
加藤咲季さんの動画で紹介されている具体的アドバイス
加藤咲季さんの動画では「裄の出し方」や「着丈調整」の工夫について、実践的に解説されています。
その一つが【着方だけで裄を長くする方法】です。
ここでは、襟の位置を数センチ変えるだけで裄が長く見えるという具体的な方法を紹介しています。
このポイントを知っておくと、実測値と既製品サイズが多少ずれていても調整が可能になります。
つまり「測るだけ」で終わらせるのではなく、採寸後の工夫もあわせて理解しておくことで、安心感がぐっと高まります。
採寸はあくまで基準ですが、動画で紹介しているような調整法を知っていれば、リユース着物やレンタル品でもより柔軟に対応できるようになります。
採寸と調整の両方を意識することが、失敗を防ぐ近道です。
測った寸法をどう使う?サイズ表照合と調整・問い合わせのコツ

採寸が終わったら、次は商品ページのサイズ表と自分の数値を照らし合わせます。
ここで大切なのは「数値が完全一致しなくても着られる範囲がある」という点です。
着物はおはしょりや裄の見せ方によってある程度調整が効くため、数センチの誤差なら問題になりません。
また、リユースや既製品を扱うショップでは、商品説明に載っていない寸法もあるため、不安があれば問い合わせることが安心につながります。
この章では、調整できる範囲の目安と、サイズ表の読み方、そして問い合わせや相談の方法を紹介します。
約±5cmは調整可能!おはしょりや裄の工夫
着物の良いところは、数センチの誤差なら工夫で調整できる点にあります。
たとえば身丈がやや長い場合は帯下で余分を「おはしょり」として処理できますし、逆に短めでも腰紐の位置を下げて調整できます。
裄も、加藤咲季さんの動画【着方だけで裄を長くする方法】で紹介されているように、襟の合わせ方を工夫することで見た目を数センチ変えることが可能です。
一般的に、身丈は±5cm、裄は±2〜3cm程度であれば許容範囲とされています。
袖丈や身幅についても、多少の誤差は帯や着付けで隠せるため大きな問題にはなりません。
初心者ほど「ピッタリでないとダメ」と思い込みがちですが、着物は柔軟に着られる衣服です。
調整が可能であることを知るだけで、リユースやレンタルでも選択肢が広がります。
サイズ表の見方と問い合わせ時の伝え方
サイズ表を確認するときは、まず「身丈・裄・袖丈・前幅・後幅」がすべて揃っているかを確認します。
特にリユース着物の場合、記載が一部省略されていることがあるため注意が必要です。
不明な項目があれば、遠慮なくショップやレンタル業者に問い合わせましょう。
問い合わせの際は「自分の身丈は158cm、裄は66cmです。掲載されている商品(身丈160cm、裄68cm)は着用可能でしょうか?」のように、具体的な数値を伝えるとスムーズです。
単に「私に合いますか?」と聞くよりも、相手も判断しやすく、確実な回答を得やすくなります。
加藤咲季さんも動画内で「着物は数値に加えて着方で変わる部分もある」と解説しています。
実際の採寸値と照らし合わせつつ、着付けで補える範囲を考慮して選ぶのが安心です。
どうしても合わない場合の相談先(呉服店・サポートサービス)
どうしても自分の寸法と合わない場合は、専門のサポートを利用するのも一つの方法です。
最寄りの呉服店やリフォーム店では「裄直し」「身丈直し」などの仕立て直しを受け付けており、数センチの修正なら比較的短期間で対応してもらえます。
また、レンタルサービスの中には、事前に採寸値を伝えるとプロが最適なサイズを選んでくれる仕組みを用意しているところもあります。
イベントが迫っていて不安な場合は、こうしたサポートを積極的に活用しましょう。
加藤咲季さんの動画でも「補正や工夫で解決できる部分が多い」と繰り返し説明されています。
調整や相談の選択肢を持っておくことで、不安を減らし安心して当日を迎えられます。
まとめ
着物は洋服のようにS・M・Lで選べないため、自宅での採寸が安心につながります。
この記事では、身丈・裄・袖丈・前幅・後幅という5つの必須寸法を中心に、メジャーでの測り方とスマホを使った確認方法を紹介しました。
さらに、数センチの誤差なら「おはしょり」や着付けの工夫で調整できること、サイズ表の見方や問い合わせのコツも押さえました。
ネット購入やレンタルで失敗を防ぐには、正しく測ることに加えて「多少のズレは調整できる」という柔軟な発想も大切です。
メジャーひとつでできる寸法測りをマスターして、イベントにふさわしい安心の一着を選んでください。
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