「掘り出し物のリサイクル着物、どうやって探せばいいの?」
「リサイクルって汚れてるのもあるって聞いたけど大丈夫?」
「おしゃれで安い着物を見つけたいけど、見る目に自信がなくて……」
そんなふうに感じていませんか?
特に実店舗での購入を考えている方は、「どこで」「何を基準に」選べばいいのか悩みがちです。
でもコツさえ掴めば、5,000円以下で素敵な一点モノが見つかる世界が広がります。
この記事では、以下のようなポイントをわかりやすくご紹介します。
- 東京(浅草など)でおすすめのリサイクル着物店とその選び方
- 掘り出し物を見極めるためのサイズや状態チェックのコツ
- 買った後に必要な手入れや活用方法まで、安心ガイド
さらに、加藤咲季さんがYouTubeで語っている“見極めの視点”や“楽しみ方”もふんだんに取り入れています。
読み終えた頃には、リサイクル着物探しがもっと楽しく、もっと自由になっているはずです。
Contents
とことん楽しむ!リサイクル着物“掘り出し物”とは何か

リサイクル着物と聞くと、「人の着たもの」「古くて劣化しているもの」というイメージを抱く方もいるかもしれません。
しかし実際は、その多くがほとんど着用感のない美品や、今では手に入らない柄の一点モノなど、“宝探し”のような魅力にあふれています。
特に、掘り出し物とされるのは以下のような着物です。
- 作家ものやブランド着物が相場の1/10で出ている
- 現代にはないレトロなデザインや希少な染織技法
- サイズが現代人にぴったりで仕立て直し不要な一枚
加藤咲季さんもリサイクル着物の魅力として、「価格以上の価値が見つかる楽しさ」「人と被らない自由なコーディネートの幅」を挙げています。
実際、咲季さんは普段から「リサイクル品をうまく活用してコーデの主役にする」スタイルを提案しています。
例えば、動画【着方だけで裄を長くする方法】では、寸法が足りないリサイクル着物でも着方を工夫してカバーできるテクニックを紹介。
サイズが合わない=NGではなく、“活かす工夫”ができることもリサイクル着物の醍醐味です 。
加えて、素材に注目するのもポイントです。
たとえば加藤さんは「化繊(ポリエステル)は初心者におすすめ。扱いやすく、価格も抑えられる」と語っており、雨の日や日常使いでも気兼ねなく使える点を評価しています(※)
掘り出し物は「安くて良いもの」というだけでなく、「自分の視点で価値を発見する」楽しさでもあります。
次章では、そんな掘り出し物と出会える東京エリアの実店舗情報と、その巡り方を詳しくご紹介します。
※参考動画:第五弾「化繊」着物に使われる素材
東京(浅草・関東圏含む)でおすすめの実店舗&巡り方

東京は、リサイクル着物を探すうえで宝庫ともいえる街です。
なかでも浅草や荻窪、表参道といったエリアには、価格帯もジャンルも異なる実店舗が点在しており、実際に手に取って見比べられるメリットがあります。
実店舗で探す最大の利点は、「生地の風合いや状態を自分の目で確かめられること」。
サイズ感や色合いも、照明やスマホ画面越しでは分からないことが多く、着物初心者~中級者こそ現場での“体感”が大きな判断材料になります。
ここでは、東京都内を中心に、おすすめの店舗や巡り方を具体的にご紹介します。
浅草エリアのおすすめ3店舗と特徴
浅草は初心者から玄人まで幅広い層に支持されているエリアです。
観光地である一方、実力派のリサイクル店が集まっており、試着対応やスタッフの知識も豊富です。
- たんす屋 浅草店
全国チェーンの中でも浅草店は特に品数が多く、初心者向けコーナーが充実。1,000〜3,000円台の“ワゴンセール”や500円の半幅帯は、掘り出し物の宝庫です。 - 着物よろずや 和楽市(わらくいち)
レトロな正絹着物や名古屋帯、作家ものの逸品が揃う。状態が良いのに価格が手頃な着物が多く、「初心者向けでは物足りない中級者」にこそおすすめ。 - ふだん着物 くるり(浅草店)
洗える着物やモダン柄が多く、若年層から人気。スタッフのコーデ提案が的確で、「これを帯に合わせるのが素敵!」など即戦力の助言が受けられるのも強み。
また浅草では年に数回「浅草寺骨董市」も開催されており、予算1,000円以下のアンティーク帯や羽織が見つかることも。
イベント情報を事前にチェックし、日程を合わせて訪れるのもおすすめです。
荻窪・表参道などの穴場スポット
都内中心部だけでなく、郊外エリアにも注目店が点在しています。
落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと吟味できるのが魅力です。
- 荻窪:たんす屋 荻窪店
アクセス良好ながら観光客が少なく、静かな環境でじっくり選べるのが利点。正絹着物や羽織の割引率が高く、品の良い掘り出し物が見つかりやすい穴場です。 - 表参道:Tokyo135°(きものやまと系列)
ファッション寄りのモダン着物が揃い、初心者向けの帯セット販売も豊富。表参道ヒルズ周辺の買い物ついでに立ち寄れるのも魅力です。
このエリアのリサイクル店は在庫回転がゆっくりなぶん、じっくり選べる傾向があります。
「少し足を伸ばしても掘り出し物を探したい」方には特におすすめです。
骨董市・着物市イベント活用方法
店舗だけでなく、月に数回開催される骨董市やリサイクル着物市を活用すれば、思わぬ一点モノに出会えるチャンスが広がります。
- 浅草寺・代々木公園などの骨董市
週末に不定期で開催。着物だけでなく、帯留や半襟、小物類が激安で出品されることも。価格交渉OKなことも多く、“一期一会”を楽しみたい方に最適です。 - 日本橋・銀座での百貨店系着物市
高品質な着物が揃う反面、価格帯はやや高め。状態重視の方におすすめで、商品知識を備えたスタッフとの会話も参考になります。
イベントは「初日の午前」が最も品揃えが多く狙い目。
加藤咲季さんも「買うなら最初の一巡で決断する覚悟が大事」と語っており、迷っている間に他の人が買ってしまうケースがよくあるそうです。
掘り出し物を見つける!現場でのチェックポイント

リサイクル着物の世界で「いいものを見つける」ためには、目利きのコツが欠かせません。
パッと見の柄や価格に惹かれても、細かい部分の確認を怠ると、あとで「使えなかった」「思ったより状態が悪かった」と後悔してしまうこともあります。
しかし、チェックするべきポイントは大きく分けて数個に絞られます。
ポイントさえ押さえれば、初心者でも十分に良品を見抜けるようになります。
ここでは、加藤咲季さんのYouTubeで紹介されている内容や実際の購入体験をもとに、着物選びで失敗しないための判断軸を具体的に解説します。
サイズ・状態チェック(裄丈・シミ・焼け等)
着物の“サイズ感”を甘く見ると、着姿が崩れる原因に直結します。特に注意すべきは「裄(ゆき)」と「身丈」です。
リサイクル着物は前の持ち主の寸法に合わせて仕立てられているため、自分のサイズにぴったり合うものは意外と少数派です。
特に裄丈が短いと、腕がニョキッと出てしまい、だらしなく見えてしまいます。
加藤咲季さんの動画【着方だけで裄を長くする方法】では、短めの裄でも“着方の工夫”で約3cm長く見せるテクニックが紹介されています。
サイズが足りない場合でも、工夫次第で対応できることを知っておくと選択肢が広がります 。
状態面では、以下のような劣化に注意しましょう。
- 日焼けによる色あせ(肩や背中心に多い)
- シミやカビ、異臭(特に正絹素材は吸湿性が高い)
- 裏地の劣化(表面が美しくても裏がボロボロな場合あり)
光の当たる場所で全体を広げ、できれば白手袋を着けて触れるのが理想です。
少しでも違和感がある箇所は、スタッフに由来を確認すると安心です。
試着の活用と撮影・計測のコツ
可能な限り試着は必須。鏡で“着た姿”を確認することで、「似合う・似合わない」「丈が足りる・足りない」を可視化できます。
特に帯との相性や、顔映りの良し悪しは、写真やオンライン画像では分かりづらいポイントです。
店舗によっては試着がNGのケースもありますが、羽織るだけでも大きく印象が変わります。
加藤咲季さんも「着たときのバランスを見ることで、コーデのアイデアも膨らむ」と述べており、“感覚でのフィット感”を大切にされています。
また、以下のようなツールを持って行くと便利です。
- メジャー(裄丈・身丈などを測る)
- スマホで写真を撮る(自分で見返す・友人と比較する)
- 鏡がない店舗では、スマホのインカメラを活用
試着時は、足元まで着姿を写してバランスを見るのがコツ。
特に長襦袢なしでの試着は寸法が曖昧になるため、裾の位置などは慎重に判断しましょう。
店員交渉・値引き・セールタイミングの技
掘り出し物は“運”も大事ですが、ベストタイミングを狙うことで“確率”を上げられます。
多くのリサイクル着物店では、以下のようなタイミングで価格が大きく変動します。
- 月末セール/決算セール(最大70%オフも)
- 新年/夏前の在庫入替タイミング
- イベント後(大きな催事の直後は値下げ処分品が出る)
また、交渉できる店舗では「このシミあるので少し値下げできませんか?」と伝えると、500円〜1,000円の値引きに応じてくれることも。
ポイントは「状態の指摘」と「複数購入」をセットで伝えることです。
加藤咲季さんも「購入時に“帯と着物のセットで考える”ことで、自然と店員さんからの提案も広がる」と話しており、積極的なやりとりがコーディネートの幅を広げてくれることもあります。
見つけた後も大切!お手入れ・リメイクの基礎知識

お気に入りのリサイクル着物に出会えたら、次に大切なのは“育てる視点”です。
新品と違って、リサイクル着物は状態に個体差があり、購入後の手入れや管理次第で寿命が大きく変わります。
また、「少しサイズが合わない」「デザインは好きだけど汚れが…」といった場合でも、ちょっとした補修やリメイクでグッと活用幅が広がることもあります。
ここでは、着物を長く楽しむための基本的な手入れ・補修の方法と、咲季さんの視点も交えて紹介していきます。
クリーニング・虫干しなど保管方法
着物は基本的に「洗わない」のが前提。着用後すぐの対応が“次回もきれいに着られるか”を決めます。
加藤咲季さんは動画【着物を洗う頻度】の中で、「基本はワンシーズンに1回、シーズン終わりに専門業者へ」と明言しています 。
着用後の流れとしては、
- 着物ハンガーにかけて1日晩干し(汗と湿気を飛ばす)
- 畳んで風通しの良い場所に収納(タンスや衣装ケース)
- 着用頻度が少ないものは年に1〜2回虫干しを実施
また、フォーマル着物などしばらく着ない予定のものは「汗抜きクリーニング」に出すのが推奨されています。
特に襟元・袖口は汗ジミの温床になりやすいため、放置すると黄ばみや生地劣化の原因に。
帯や帯揚げについても、「私は基本的に洗わない派。芯がへたってきたら仕立て直すときに一緒に洗ってもらう」と咲季さんは語っており、頻繁なクリーニングがかえって傷みの原因になることもあると注意喚起しています。
プチ補修・仕立て直し・帯や小物への再利用
多少の汚れや寸法のズレなら、“買ってから直す”という選択肢も。リサイクル着物こそ、再活用の発想が活きます。
例えば、裄が足りないときには加藤咲季さんの動画で紹介されている「着方で3cm伸ばす方法」を使えば、着姿を崩さずに調整可能です(※)。
また、袖丈が短い場合も、半襦袢や下着でカバーできる場合があります。
シミや変色がある着物でも、以下のようなリメイク手段があります。
- 染め替えで全体の色をリフレッシュ
- 刺繍やワッペンで汚れ部分を隠す
- 上半身部分をカットして羽織に仕立て直す
- 帯やバッグ、小物へリメイク
加藤咲季さんも動画の中で「リサイクル着物は“既製品を育てる感覚”がある」と語っており、気負わずに“自由な発想で楽しむこと”を勧めています。
特に帯揚げや帯締めは、小さな汚れがあっても「アレンジ次第で目立たなくなる」として、気軽に楽しむ姿勢が印象的です。
※参考動画:着方だけで裄を長くする方法
コーディネート実例&咲季さん流アレンジ解説
せっかく買った掘り出し物、最大限に活かすなら「着回し」こそがカギ。
加藤咲季さんは“少ないアイテムで印象を変える”達人です。
帯揚げの活用に関しては、動画【帯揚げの使える色・使えない色とは?】で、「まずは淡いピンクとグレーの2枚を持つと着回しが効く」と具体的な色選びまで提示しています 。
また、帯揚げの結び方や形の整え方も重要です。
【帯揚げを綺麗にするポイントを超詳しく解説します】では、シワを寄せず綺麗にまとめる手順を丁寧に説明。
美しい結び目が着姿をワンランク上げるとされています 。
さらに、雨の日は「ポリエステルの着物+塗り下駄」で実用的かつおしゃれに対応。
咲季さん自身も【着物の時の履物について語ります】の動画内で「塗り下駄にカバーをつけて出かける」と話しており、現実的な着こなしとして参考になります。
まとめ
リサイクル着物の世界には、“掘り出し物”という言葉がぴったりな出会いが待っています。
それは単に「安い」ということではなく、自分の感性にぴたりと合う一枚を見つけた時の喜びや、工夫次第で「こんなに素敵になるんだ」と実感できる発見の連続です。
浅草や荻窪などの実店舗を訪れ、自分の目で選び、サイズや状態を確かめながら少しずつ目を養っていく。
そのプロセス自体が“着物を楽しむ力”を育ててくれます。
また、加藤咲季さんが動画で伝えているように、「短所に見えるところこそ、工夫やアレンジで魅力に変わる」——その発想は、リサイクル着物に限らず、着物という文化全体をもっと自由に、もっと楽しく捉える視点です。
掘り出し物との出会いは、一期一会。
気になったら手に取ってみる、着てみる、話してみる。
そんな小さな一歩が、あなたらしい着物ライフをきっと豊かにしてくれるはずです。
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