【通販でも安心】初心者から中上級まで知りたい!身丈・裄・身幅 着物サイズ完全ガイド

「着物を買いたいけど、身丈や裄のサイズが合うか不安……」

「通販やリサイクル品だと、どれを選べばいいのか全然わからない」

 そんな風に感じていませんか?

特に初心者さんや、譲り物・ネット購入で着物を手に入れようとしている方にとって、サイズ選びは大きな壁です。

「着付けでなんとかなるの?」「おはしょりはちゃんと出る?」「仕立て直しの費用って高いのかな?」……疑問は尽きませんよね。

この記事では、そんなお悩みを解決するために、以下のポイントを丁寧に解説していきます。

  • 自宅でできる「身丈・裄・身幅」の正しい測り方とサイズ許容範囲
  • 着付けで美しく調整するためのテクニック(おはしょり・裄・身幅の見せ方)
  • サイズが合わなかったときの「仕立て直し方法」と費用目安

 
さらに、通販購入で見落としがちなサイズ表記のチェックポイントや、フォーマル・カジュアル別の調整方法もご紹介します。

見た目を美しく仕上げながら、自分にぴったりの一枚を選べるようになるために、ぜひ最後までお読みください。

身丈・裄・身幅の基本的な測り方と許容範囲

着物のサイズ選びにおいて、最も大切なのが「身丈・裄・身幅」の3つの寸法です。

この3つを自分の体型に合わせて正しく測ることができれば、通販やリサイクル着物を購入する際にも安心です。

ただし、洋服と違って着物は多少の誤差があっても、着付けの工夫で調整できるのが魅力。

ここでは、それぞれの測り方と許容範囲、そして選ぶ際のポイントを紹介します。

身丈の測り方と±5〜10cmの許容範囲

身丈とは、着物を肩から足首までの長さのこと。

基本的には「身長=身丈」と覚えておくと簡単です。

たとえば、身長160cmの方であれば、160cm前後の身丈がちょうどよい目安になります。

着付けでおはしょりを作るため、多少長め(+5〜10cm)でも問題ありません。

逆に短い場合でも、カジュアルな着こなしであれば着付けで調整可能な場合があります。

ただし、フォーマル着物(訪問着・付け下げなど)の場合は、あまり短すぎるとおはしょりが取れなくなるため注意が必要です。

この内容は、加藤咲季さんの動画【着方だけて裄を長くする方法】の中でも、おはしょりや襟元の工夫で丈の見た目を整える方法が紹介されています。

調整の仕方もあわせて参考にすると、安心して着こなせます。

裄丈(ゆき)の測り方と±3cmの調整可能範囲

裄丈とは、「首の付け根(背中心)から肩を通り、手首のくるぶしまでの長さ」です。

裄は見た目に大きく影響するため、慎重に測りましょう。

裄が短すぎると袖口から腕が見えてしまい、長すぎると袖が手にかかって動きづらくなります。

理想は±1〜2cm、許容範囲として±3cmまでなら、着付けである程度の調整が可能です。

加藤咲季さんの動画【着方だけて裄を長くする方法】では、着付けで裄を3cmほど長く見せる方法が丁寧に解説されています。

襟合わせや広衿の折り方で実際に長さが変えられるので、通販購入でも心強い知識です。

身幅(前幅・後幅)の見方と着付けでの調整方法

身幅は「前幅」と「後幅」に分かれ、着物を体に巻いたときのフィット感に関わります。

前幅は体の前側(右脇)、後幅は背中側(左脇)の布幅です。

体型や胸の大きさによって適切なバランスが変わるため、単純な数値よりも「前幅+後幅=体のウエスト+ 15〜20cm程度」が一つの目安になります。

もし身幅が足りない場合は、加藤さんの着付け動画でも紹介されているように、補正タオルや衣紋の抜き方、腰紐の位置調整で体型に合わせてカバーできます。

また、身幅が広すぎるときは、脇線をきれいに整えて脇の余り布を抑える工夫が有効です。

通販やリサイクル購入時のサイズ表記への不安を解消

通販やリサイクルショップで着物を購入する際、「サイズ表記と実際の寸法が違ったらどうしよう」と不安に感じる方も多いでしょう。

特に中古着物の場合、縮みや誤表記もあり得ます。ここでは、ネット購入時に気をつけたいポイントや、表示を正しく読み取るためのコツを紹介します。

数値だけで判断せず、写真や詳細コメントをしっかり確認することが大切です。

サイズ誤差(±2cm、実測例)の把握術

着物は生地の性質や仕立て後の経年変化により、表示サイズと実寸が多少ずれることがあります。

とくにリサイクル品は「裄や身丈が1〜2cm縮んでいた」「測る人によって寸法の取り方が違った」というケースも多く見られます。

そのため、通販で着物を購入する際は、商品ページにある「実寸」を必ず確認してください。

加藤咲季さんの動画【着方だけて裄を長くする方法】でも、裄を伸ばす工夫で3cm程度なら調整可能であると解説されています。

裄に関しては±3cmまで許容範囲と考えて大丈夫です。

また、返品が可能かどうか、サイズ誤差による交換ができるかなど、ショップのポリシーも事前にチェックしておくと安心です。

サイズ表記選びのチェックポイント(SML、cm表記など)

ネットショップでは、サイズが「S・M・L」といった記号表記で書かれている場合と、「身丈160cm、裄66cm」のように数値で表記されている場合があります。

できるだけ後者の「実寸表記」がある商品を選びましょう。

目安としては、

  • Sサイズ:身長〜150cm前後(裄63cm前後)
  • Mサイズ:身長151〜158cm(裄65〜66cm前後)
  • Lサイズ:身長159〜165cm以上(裄67〜69cm前後)

 
ただしこれはあくまで一般的な目安であり、身長と体型、さらにおはしょりや裄の見せ方次第で調整が可能です。

着付け時の調整テクニックでキレイに見せる方法

着物は「多少サイズが合っていなくても着付けでカバーできる」という柔軟性が魅力です。

身丈や裄、身幅がぴったりでなくても、工夫次第で美しく整った着姿に仕上がります。

このパートでは、着付けの段階でできる調整テクニックを紹介します。

フォーマルとカジュアル、それぞれのTPOに応じた調整の仕方も解説していきます。

フォーマルとカジュアルで変える「おはしょりの長さ」

おはしょりとは、着物を着たときに帯の下にできる折り返し部分のこと。

身丈が長すぎるときに布を折り返して調整するため、特に通販やリサイクル着物ではこの「おはしょりが取れるかどうか」が重要になります。

フォーマルな場では、おはしょりはすっきり短めに見せるのが基本。

およそ3〜4cmを目安に、シワなく整えます。一方カジュアルな着こなしでは、少し長めにふんわり出しても違和感はありません。

生地や帯とのバランスで柔軟に調整してOKです。

加藤咲季さんの動画【着方だけて裄を長くする方法】では、襟元の開け方や衣紋の抜き具合によって丈全体のバランスを整える方法も紹介されています。

着付け前に意識することで、自然な見た目に仕上げることができます。

裄が長い・短いときの衣紋・襟合わせの工夫

裄が短くて手首が出てしまう場合は、「襟を少し抜き気味にする」ことで全体のバランスを調整できます。

加藤咲季さんは、襟元を詰めすぎず、後ろ側に少し余裕をもたせることで袖口の位置も下げ、裄を実質2〜3cm長く見せる方法を紹介しています(※)。

反対に、裄が長すぎる場合は、半襟や襦袢の襟元で「衣紋を詰め気味にする」ことが効果的です。

また、袖の余り部分を内側に折り込むようにして、目立たないようにまとめると清潔感が保てます。

※参考動画:着方だけて裄を長くする方法

身幅が広すぎ・狭すぎのときの帯や腰紐使いのコツ

身幅が広すぎる着物は、脇に生地が余って不格好になりがちです。

この場合、腰紐を少し下めにしっかり締め、生地を均等に分散させて脇線をまっすぐに整えます。

また、帯を締める位置や角度を工夫することで、胴回りのもたつきを抑えられます。

逆に、身幅が足りない場合は補正タオルを脇に入れることで着崩れを防ぎつつ、見た目をきれいに保つことができます。

加藤咲季さんの動画【背中の紐が見えてしまうときの対処法】では、補正を加えることで帯の位置や着姿を安定させる方法が紹介されています。

とくに腰回りのくびれが強い人は、補正で体の凹凸をならすことで、着物がずれにくくなります。

サイズが合わないときの仕立て直し・お直し方法

リサイクルや譲り物で手に入れた着物が「少し小さい」「微妙に大きい」と感じたとき、「仕立て直せるの?」と不安になる方も多いでしょう。

実際、着物は構造上「縫い直しができる衣類」として作られており、裄丈・身丈・身幅の多くは後から調整可能です。

このパートでは、仕立て直しが必要なケースとその費用、依頼先について紹介します。

裄丈・身丈・身幅を伸ばす・縮める仕立て直しの基本

裄丈(肩幅+袖丈)は、着物の脇線と袖付け部分を縫い直すことで調整できます。

多くの着物には「縫い代(ぬいしろ)」が余裕を持って取られており、3〜5cm程度まで伸ばすことが可能です。逆に短くする場合も、縫い直しで対応できます。

身丈に関しても、おはしょり部分に余り布があれば、5〜10cm程度の伸縮が可能なことが多いです。

ただし、アンティークや仕立ての古い着物は縫い代が少ない場合もあるため、事前の確認が重要です。

身幅についても、脇の縫い目を調整することで±数cmの調整が可能です。

特に後幅を広げる・狭めることで、着姿全体のバランスを整えることができます。

悉皆屋に依頼する場合の費用と注意点

仕立て直しは「悉皆屋(しっかいや)」や着物専門の仕立て屋に依頼するのが一般的です。

悉皆屋とは、着物の仕立て・お直し・クリーニング・染め替えなど、着物全般に関することを幅広く扱う専門店のこと。

着物初心者にとっては少し聞き慣れない言葉かもしれませんが、“着物のお医者さん”のような存在と考えると分かりやすいでしょう。

料金は内容や地域によって異なりますが、おおよその目安は以下のとおりです。

  • 裄直し(片側):4,000〜6,000円
  • 裄直し(両側):7,000〜10,000円
  • 身丈直し:10,000〜15,000円
  • 身幅直し:5,000〜8,000円

 
また、解き洗い(解いてから洗い張りすること)を行う場合は、+5,000円〜程度が追加されます。

依頼の際は、**元の仕立ての状態(縫い代がどのくらいあるか)**を必ず確認しましょう。

加藤咲季さんの動画でも、着付けだけで裄を3cm伸ばす方法などが紹介されており、軽微なサイズ違いなら仕立て直さずに工夫で乗り切る方法もあります(※)。

※参考動画:着方だけて裄を長くする方法

まとめ

通販やリサイクルで着物を選ぶとき、サイズ表記だけでは不安を感じるものです。

しかし、身丈・裄・身幅の正しい測り方や、それぞれの許容範囲を理解することで、選び方に自信が持てるようになります。

さらに、加藤咲季さんの動画でも紹介されているように、着付けの工夫で「裄を3cm伸ばす」「おはしょりを整える」など、見た目を美しく調整するテクニックは数多く存在します(※)。

もしサイズが明らかに合わないと感じたときでも、仕立て直しで調整できるのが着物の魅力。

身丈や裄丈は縫い代を活かせば±数cmの修正が可能です。費用の目安を知っておくことで、安心して「サイズ違いの着物」にも挑戦できます。

最後に、着物を美しく着こなすために大切なのは、「正確な採寸」と「柔軟な調整力」です。

お気に入りの一枚を見つけたら、まずは一度試してみてください。多少の誤差があっても、着物にはカバーする方法が必ずあります。

加藤咲季さんの動画も活用しながら、あなたらしい着物ライフを楽しんでください。

※この記事で使用した動画リスト
着方だけて裄を長くする方法
背中の紐が見えてしまうときの対処法

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